2008.11.10-11.11
奥飛騨へ温泉に浸かりに行く
仕事も一息ついたところで、有休取得のペースが落ちていたのを挽回するため、月・火と休みを取りました。家でじっとしていてもしょうがないので、温泉に浸かって疲れを取り、美味しいものでも食べてこようと土曜日になってから行先を物色。距離も手頃な奥飛騨温泉郷に向かうことにしました。
月曜日の8:30に出発し、関越道所沢ICから上信越道下仁田ICまで高速を使い、そこからはR254・R142で塩尻へ。そこからR20・19で松本に向かい、R158で安房峠を越えて岐阜県に入りました。かねてからの寒波の影響で、安房トンネルを抜けたところでは気温が何と2℃。かなり寒かったです。時間潰しがてらに高山から神岡をめぐり、奥飛騨の民宿「たきざわ」に入ったのは日暮れ寸前でした。
この宿の売りは手造り露天風呂と料理です。風呂はとても気持ちよかったですし、料理は噂通りすばらしいものでした。飛騨牛の刺し身とステーキ、岩魚の葉包み焼きと造り、里芋の揚げ出し、茶わん蒸し...。久しぶりにココロも暖まる夕食でした。
翌朝、目覚めると近くの山頂には雪が積もっていました。冬はもうすぐそこまで来ているようですね。9:00に出発し、松本を経由して中央道・首都高経由で自宅に戻ってきました。
温泉で暖まるはずが、行き帰りが寒すぎて余計に冷えてしまったという誤算はあったものの、美味しいものが食べられただけでもよかったかな。
長野・岐阜県境。もうすっかり山は寒くなっていました。
2008.08.30-08.31
The Last Touring on FireStorm.
2ヶ月前、職場の先輩からツーリングのお誘いがかかりました。私の会社では猪苗代湖のほとりに保養所があるので、そこにみんなで遊びに行こうという企画。その場で参加を即決、楽しみにしていました。ところが、開催日が近づくにつれて天候が怪しい。特に前日、前々日は福島方面もかなり雨が降っていた上、予報でも状況の好転はないということでしたので、ずぶ濡れ覚悟で出発しました。
職場で集合した後、和光ICから外環道に乗り、川口JCTから東北道へ。蓮田SAでさらに1台合流、佐野SA、黒磯PAで休憩して白河ICで一般道に突入しました。白河市街で給油後、天栄村で昼食を摂りR294で北上、途中からr6,r9を乗り継ぎ猪苗代湖東岸を半周してR49へ。そこから猪苗代町の市街で買い出しをしてから保養所に入りました。驚いたのが、ほとんど雨に降られなかったこと。最悪のコンディションを予想していただけに、ラッキーでした。
しかし、順調ゆえに保養所への到着は早すぎ、部屋の準備ができていないとのこと。そこで私は同僚のN氏と時間つぶしを兼ねて周辺をひとっ走りしてきました。このあたりはもう勝手知ったるところなので、地理上の迷いなしです。磐梯山ゴールドラインを走ろうと思ったのですが、料金所付近で雨が本降りになってしまったので断念。N氏が私のVTR1000Fに乗りたいとのことだったので、近くの水田のまっただ中の道をサーキット(?)に見立てて試乗会を開催。CBR1000RRを駆る直列4気筒派のN氏にはV型2気筒エンジンのフィーリングは新鮮だったようです。逆に私はVTR1000Fのエキゾースト・ノートは「いまいち官能的ではない」ことに初めて気づきました(笑)。
私のファイヤーストームを駆るN氏、一方で初めて自分の車の音を聞けました。
磐梯山は雲の中、後ろの車はN氏の愛車CBR1000RR。
その後は保養所に戻り、風呂に入って飲んで歌って...楽しかったけど、いささか疲れました。ビールに焼酎、ワインといろいろ飲みましたが、時間が長かったおかげか悪酔いは避けられました。
翌朝は6時に目が覚めたので、朝風呂に入ってしっかり目を覚まし、他のメンバーが起きるまで読書で時間潰しをしてました。ただし気になるのが天気、視界は閉ざされて本格的に雨が降っていました。今日こそはずぶ濡れ覚悟で走ることになりそうですね...。出発前、全員で記念撮影。お疲れさまでした。
今回の参加者、お疲れさまでした。
さて、私はいつものコースを辿りたかったので、東北道でまっすぐ帰るという他のメンバーとは保養所で別れました。r7とR121で喜多方市街を目指して走行開始。雨は出発後しばらく時雨模様でしたが、喜多方市街地に入ると雲が切れて陽が差してきました。気温も急上昇して暑いぐらいでした。職場へのお土産を購入した後、丸見食堂に立ち寄りいつものメニューを注文。やっぱり、美味しかったなぁ。でも、今度はいつ来られるかな...?
ねぎシャーシューメン。コシのあるちぢれ麺が食べ応えあり。
早めの腹ごしらえを済ませ、喜多方からはr21で会津坂下に向けて南下しました。この区間は水田地帯のど真ん中を駆け抜けます。道からのぞき込んでみると、稲穂も順調に育っているようでした。マクロ的に見てみると、まるで一面黄緑色の柔らかい絨毯のようでした。空も秋の模様になってきているみたいです。いよいよ実りの季節到来でしょうか。
もうすぐ収穫の季節がやってきます。
会津坂下からはR252沼田街道に入りました。ここからの天気は「晴れ」。雨中走行を覚悟していたのに、これならいつもと同じで楽しめそうです。ただし只見川はこのところの雨のせいか濁っていて、あまり気持ちいい風景ではありませんでした。しかし、今回は交通量も少なかったのでハイペースで走行。スノーシェッドの中はさすがにまだ路面が濡れていましたが、それ以外のところでは完全ドライ。コーナーでできるだけ速度を維持することを心がけて走行しました。約1時間で只見駅に到着。
只見を過ぎると雪割り街道・六十里越のワインディングです。今回はあまり調子よく走れたとはいえなかったですけど、最後のワインディング・ロードを満喫しました。やっぱり大トリを飾るのはここ以外には考えられません。県境直前の標高の高いところでは秋の気配が感じられました。
田子倉湖、標高の高いところは秋の気配がします。
その後も順調に走行、新潟県の入広瀬で2回目の給油を実施。小出市街地にある「道の駅 ゆのたに」で休憩した後、小出ICから関越道に乗りました。まだ時間が早かったので比較的空いていたようです。小出ICから所沢IC直前にある三芳PAまで一気に走行、16:00には自宅に到着しました。
2日間の走行は679.3km(うち一般道302.5km)でした。
驚いたことに、ほとんど雨にあわなかった。天気の神様ありがとう。
2008.08.12
備えあれば、余裕ができる...のか?
今月はグループツーリングの約束があります。行先は私にとってはおなじみの会津なのですが、提示されたルートがなじみのない道だったので、下見かたがた出掛けてきました。明日からは帰省で渋滞するでしょうから、この休みの間にバイクで遠方に行くのはこれで最後になるでしょうね。
いつも通り6:00に出発し、外環道和光北ICから高速に入線、川口JCTから東北道でひたすら北を目指します。さすがに交通量が多くて、あまりペースは上がらないばかりか、那須高原では雨も降っていて我慢の走行を強いられました。それでも約2時間で福島県の白河ICに到着、ここからR294で会津若松に向けて走っていきます。
正直、この道はあまり面白くない。谷間を走ったりアップダウンがあったりと変化に富んではいますが、交通量が多いのとタイトコーナーが少ないので淡々と走るだけになってしまいました。そんななか、道の外れに風力発電所を発見。えらく数が多いのが気になって、ちょっと寄り道していく気になりました。
山の稜線に大量の風車群。これは一体!?
案内によれば山の頂上までは約10km。急勾配のヘアピンカーブをいくつもクリアし、高度が上がってくると視界が開けてきました。最後のカーブを曲がりきると、正面に巨大な風車の姿が出現! しかも、それが無数に存在している...。あまりの迫力にびっくり。風車が置かれているということは、風が非常に吹きやすいということ。バイクを停めてしばらく佇んでいましたが、確かに涼しかったです。寄り道成功です...が、他には何も見るべきものは無かったことも付け加えておきましょう。
巨大風車群が眼前に! バイクと比べて大きさを想像してください。
ここは会津布引高原。風が心地よかった。全部そこそこ回っていました。
さて、会津布引高原からR294本線に戻り、再び会津若松方面に向かいました。途中でR49に合流し、今度は猪苗代湖北岸を東に向かいます。まずは宿泊先の場所の確認をしておくためです。途中で給油をしてから探索を開始。ちょっと迷いましたが、なんとか入口の目印になるものを確認できたので目的達成です。
目的を達成したので、あとは自分のやりたいようにやるだけです。お約束の磐梯山ゴールドライン&R459を走ってから喜多方の丸見食堂に向かいました。今日はゴールドラインではまずまずの走りができました。今はタイヤの状態がフロントとリアでバランスがとれているので、グリップ感が確実にあるせいか落ち着いて走れました。やっぱりファイヤーストームは山道で操る楽しさを教えてくれる、いいバイクです。
丸見食堂ではねぎチャーシュー&餃子の定番メニュー。今日はなんだか胡椒が効いてスパイシーだったなぁ。店のおばあさんが私のことを覚えてくれていて、胡瓜の漬物と赤ベコのキーホルダーをサービスしてくれました。こちらこそ、いつもありがとう。
ねぎチャーシューメン、スパイシー仕様!?
喜多方からはいつものルートで新潟県魚沼市を目指しました。残念だったのがR252沼田街道の区間です。普段なら道も空いていて自分のペースで走れるのですが、この日は途中で軽トラックが事故を起こしていてその処理で交互通行を行っており、これによって車がかなり連なってしまいました。R252は追い越し可能区間も多いので、チャンスがあり次第片っ端からオーバーテイクを仕掛けましたが、いかんせん前走車の数が多いのと対向車もあって、結局中間地点の只見までには全部かわせませんでした。
中間休憩点の只見駅、ここはなぜかほっとできる場所。
只見駅でいつも通り休憩してから再スタート。幸い、只見から小出までの通称雪割り街道、六十里越区間では前走車がいない状態で走れました。ここに来ると「ファイヤーストームにしてよかった」とつくづく思います。直立状態でスピードを確実に殺してコーナーに進入、体を傾けつつ膝でタンクをホールドし寝かし込んで旋回、立ち上がりで姿勢を回復させつつアクセルをじわっと開けていくことで、テンポよく走り抜けられます。急勾配も余裕あるパワー&トルクでカバーし、速度をキープ。楽しかった。
小出で給油を行い、「道の駅 ゆのたに」で休憩した後は関越道で帰途につきました。途中、寄居で夕食を済ましてから戻りましたが、所沢IC出口で大渋滞。バイクなのでどさくさに紛れて前に出て、あまり時間をロスせずに高速を降りられました。
本日の走行、696.5km(うち一般道319.7km)、消費ガソリン33.54L。平均燃費は20.8km/Lでした。高速巡航で4,000r/min付近を多用したせいか、いつもより少しだけ数値がよくなっています。
でもこれ、下見だと言っていいのか...?
2008.08.08
天然クーラーと灼熱地獄
間もなく夏休みではありますが、7月は有休が全くとれなかったので、この週末には1日だけ休みを取りました。夏休み期間中は行楽や帰省で道路も混むでしょうから、出かけるなら今のうち。しかも、どうしても行っておきたい場所があったので、あえて出かけてきました。今回の行先は富士山です。いろいろあって出発が遅れてしまい、7:00にスタート。関越道所沢ICから高速入線、鶴ヶ島JCTから圏央道に、さらに八王子JCTから中央道、大月JCTから河口線に入って、出発から約1時間ちょっとで河口湖ICに到着しました。ゲートの向こうには富士山が見えています。
日がすっかり高くなってから出発。河口湖IC、ゲートの向こうには富士山。
まずは河口湖からR138で山中湖に向かいました。このあたりは職場のツーリングで来たこともあるのでそれほど目新しさはありません。平日の朝なのでそれほど渋滞もなく、比較的楽に山中湖までは出てこれました。やはり樹のある水辺は涼しげです。天気もまずまずですが、標高の高いところに行くので、天候の急変には注意が必要でしょう。エンジンのアイドル回転がやや不安定で、信号待ちでエンストも発生。先行き不安です。
山中湖。朝なのでまだ賑わいはなく、つかの間の落ち着いた雰囲気。
山中湖からはR138で、篭坂峠を越えて裾野方面に向かいました。この区間はタイトコーナーの続く峠道。路面もよく楽しく走れる...はずでしたが、途中で制限速度を10km/h下回る速度で走る大型ダンプに頭を押さえられ、我慢の走行を強いられました。見通しのよいストレートが全くないので、追い越しも仕掛けられず。結局自衛隊の演習場付近まで引っ張られて貴重な時間を浪費。
途中からr23に入り、富士山に近いところを西に向かいました。駐屯地の近くでは、真っ正面に巨大なシルエットが浮かび上がって迫力満点でした。
正面に巨大なシルエット出現。春は桜がきれいだそうです。
r23をしばらく走ると、登山道への入口が案内されていたので寄ってみました。道はそれほど長くなく、終点の標高は1,400mほど。地図を見ると太郎坊と呼ばれているところのようです。この周辺は荒涼とした雰囲気。一歩道から入ると濃い茶色の砂場で、富士山が火山であることを改めて認識させられます。標高は高いとは言え、このあたりではまだ暑さを感じます。
太郎防付近。裾野の市街地も見えて気分爽快。
再びr23の本線に戻り、西に向かって再び走行を開始。このあたりは中速のテクニカルコーナーが多くて、走っていて楽しかった。また、林の中を抜けていくので空気がひんやりとしていて、涼しい気分も味わえました。路面もそれほど悪くなかったので、安心して走ることができます。ただし見通しはあまり良くありませんが、抜き所もあるのでいいツーリングコースと言えるでしょう。
林の中の空気がひんやり、心地よかった。
富士山の真南からはr152に入り、富士山スカイラインを登っていきました。目指すは新五合目、標高2,400mです。最初は単独で走行できたため、タイトコーナーでは思いきり車体を寝かし込み、旋回後有り余るパワーで加速するして楽しく走れました。何台か先行する車を抜いて前に出ましたが、山頂に近づくと車が数珠繋ぎになってきて抜くのが危険になったため、おとなしく登って行きました。上の方はさすがに涼しかったです。
山頂付近ではものすごい車の数。ぐるっと一回りしてみましたが車でびっしりでした。また、さすがに空気が薄い。我がVTR1000Fはキャブレター車なので、そのままではアイドルを維持できません。アクセル全閉だとすぐにエンジンがストンと止まってしまいます。駐車場付近では徐行運転を強いられたのですが、じりじり進むのにアクセルを開けながらブレーキをかけなければならないので、非常に操作が難しかった。景色も楽しめなかったので、あまり長居をせずに下り始めました。
富士山スカイライン。楽しく走れましたが、新五合目は混雑中。この日は眺望もダメ。
富士山スカイラインを降りて、r180で富士宮方面に向かいました。この区間はちょっとこれまでと趣きが異なり、急坂を駆け降りながらタイトコーナーをクリアしていくところが面白かった。このあたりも深い林の中だったので、標高が下がってはいるもののまだまだ過ごしやすい環境でした。途中、名滝といわれる白糸の滝に寄ってはみましたが、あまりに観光地然としているのに違和感があって、そのまま停まらずにスルーしてしまいました。
次はr71で青木ヶ原樹海の東側を北に向かいました。高原風景を抜けると道は深い林に突入。ここでも森林浴気分を満喫です。一日中陽が当たらないからでしょう、空気も冷たいので気持ちよかった。しばらく走ると左手に湖が見えてきました。本栖湖です。
r71で樹海の中を駆ける。途中の展望台からは本栖湖も見えました。
r71はやがてR139に合流します。今度はここから西に向かい、本栖湖北岸を抜けて身延に出ることにしました。本栖湖からはR300本栖みちに入り、湖を左手に見ながら連続するコーナーを駆け抜けていきます。少し雲が多いのが残念ですが、深い緑の中にブルーの湖面は美しい。また、こちら側には大きな観光施設がないので落ち着いた雰囲気です。余談ですが、昔の五千円札の裏に描かれていた「逆さ富士」はここから見たものなんだそうです。
深い緑に囲まれたブルーの湖面が印象的です。
R300をさらに走ると、道は山岳国道に変貌します。タイトコーナー続きで路面もきれいなので、まさにバイクで走るためのステージです。ここはCB400SF時代に一度来ていますが、VTR1000Fになってからは初めて。あの時には車体の柔らかさもあって遠慮気味に走っていましたが、今回はもう全開で走りきりました。タイトコーナーでの旋回後、首が後ろに持って行かれるぐらいの加速を行う瞬間の気分は最高です。
本栖みちはかなりの急勾配でタイトコーナー多数。面白い!
途中で昼時になったので「道の駅 しもべ」で昼食休憩。軽くざるそばを食べてから、再スタートしました。身延からは幹線国道、R52で静岡方面に向けて南下を開始しました。ここまで約280km、燃料が心細くなったので、給油を行いました。
このあたりは富士川に沿って走っていく区間。富士川の川幅は非常に広いくて解放感がありました。道もただ川に沿って走っていくだけではなくて、アップダウンもあって面白かった。交通量は多いのですがペースが速いので、それほどストレスを感じずに走れるところでした。
R52から富士川下流方面を見る。解放感があります。
芝川からは富士宮方面に向かうR469に入りました。地図と国道番号からいやな予感はしていたのですが、久しぶりに酷道に遭遇。こちらの道のほうが格上のはずなのに、交差点では右に左に曲げられて、おまけに国道の方に「止まれ」の指示が...。写真左は峠道に入る前に川にかかっていた橋ですが、1車線分しかないくせに、しっかり国道を主張しています。
しばらく狭い山道を登っていくと桜峠に到着しました...が、ご覧の通り非常に心細い気分が味わえました。この日は対向車は全くいませんでしたが、カーナビの指示にだまされて入ってくる車もいるに違いない。ご愁傷様です。
酷道突入。やっぱり...というか地図見て気づかない方がおかしい。
富士宮市に入ると市街地走行になりますが、ここには名物があります。それは「富士宮トラップ」。写真左に写っている国道標識(通称おにぎり)の下にある表示を見て欲しいのですが、ここは変則五差路です。さて、国道はどうルート設定されているかというと...実は一番左の道。つまり330°ぐらい曲がっているのです。これは知っていなければ絶対わからないでしょう。何でこんな設定したのか全く不明ですが、ありえないだろう、これ。
富士宮トラップを 過ぎると、再び狭路と化します。
名物!? 富士宮トラップ。その後も狭路区間が続く。
上右の写真の区間を過ぎると、R469はいきなり快走路に変貌しました。といっても所々まだ未改良区間も残っていたのですが、距離は短いのでそれほど苦しまずには済みました。その後はr23の様に林の中を駆け抜けていきます。ただしこちらの方が道も広くて線形も良いので、ハイペースで走行することができました。裾野に近づいてくると今度は草原のど真ん中を走る区間が出現。ここは陸上自衛隊の演習場らしいです。ひょっとすると、戦車とかも走っているのかも...?
自衛隊の演習場のど真ん中を抜ける。日本離れした風景です。
裾野市でR138に合流、北上して再び山中湖に出てきました。今度はここからR413で津久井方面に出ようと考えていたのですが、実はルートミスをしでかしました。複合交差点で曲がる位置を間違えてしまったために、r730に入ってしまったのです。ところがこの道が意外に面白かった。タイトコーナーあり、ビューポイントありでいい道でした。
山中湖の姿。左中央が富士山です。
峠を越えると、道の名前はr130に変わります。ところが、実はこの道は南に向かう道でした。帰路は中央道で帰ろうと思っていたのですが、これだと東名高速方面に出てしまうことになります。しかし、今更戻る気にもならなかったのでそのまま進みました。静岡県側に入るとものすごい下り勾配で、最大斜度はなんと18%! こんなの初めて見ましたし、まさに重力を感じられる瞬間です。
その途中では巨大な人工施設を発見。地図で見てみると、富士スピードウェイでした。
富士スピードウェイの裏手に出てきました。
道はやがてR246に合流し、前方には東名高速の巨大な橋脚が見えてきました。こうなったら仕方がない、東名を使って東京まで戻り、都内を抜けて帰ろうと決心。その前に道の駅 山北で休憩しました。時間は15:30過ぎ、ひょっとすると渋滞にかかるかな...。
東名高速まで出てきました。道の駅 山北で休憩。
R246で大井松田ICまで走行し、東名に乗りました。ところがここで問題発生、理由は不明ですが、高速の合流部分を警察が封鎖していて、ゲートをくぐったものの本線に合流できない状態。15分ぐらい待たされましたが、なんとか封鎖は解除されて高速に乗ることができました。が、これがさらなる悲劇を呼んだのです...。
東京ICまで約60kmを一気に走行しました。さすがに込んでいて、一番右の車線でも100km/hぐらいで走るのが精いっぱいでした。17:00にはなんとか用賀までたどり着きましたが、苦しかったのはそこから先。環八は夕方のラッシュ渋滞で身動きがとれない状態で、何と数km先の高井戸までで1時間もかかってしまいました。水温は108℃まで上がり、まさに灼熱地獄。フレームが熱くなって足も火傷寸前。ラジエターからの排熱もあって、頭がクラクラしてくるほどの環境でした。山中湖でのルートミスの代償は大きかった。
結局、自宅にたどり着けたのは陽がすっかり暮れて19:30過ぎでした。本日の走行距離、511.5km(うち一般道337.2km)。消費ガソリンは25.7L、平均燃費は19.9km/L。後半の渋滞で相当悪化しました。
なんだかよくわからない走り方ではある。
2008.07.26-07.28
みちのくツーリング '08 完結編
またこの時期が巡ってきました、みちのくツーリングです。今年は過去5回で行けていない荒川高原や尻屋崎を巡り、最終章とするつもりでした。1週間前の天気予報でも晴れマークが並んでいて、非常に楽しみにしていたのですが...。
ご存知のように木曜日に発生した岩手県北部地震で、こちら方面には出かけられなくなりました。水曜日の夕方には久慈の宿まで予約していたのですが、翌朝のニュースを見てすぐに取り消し。今回の地震もそうですが、栗駒もダメなのでもう行けるいい場所がない。しかし、検討しているだけの時間もないので日本海側ルートで「距離を稼ぐ」という目的で行くことにしました。
5:00に自宅を出発、和光北ICから外環道に乗り、川口JCTから東北道で北上を開始。いつもより1時間早いので、車も比較的少なくて走りやすかった。
いよいよ出発、6度目の東北遠征。和光北ICからいざ出陣。
今回も長丁場なので、1時間に1回休憩を確実に取るように心掛けました。1回目の休憩は宇都宮を過ぎた上河内SA。ところがこの先から雲行きが怪しくなってきました。出発前に雨雲レーダーの画像をチェックしたところ、福島〜仙台間が雨が降っているという情報でした。しかし、実際には那須にかかる前に本格的に降り始めてしまいました。ちょうど黒石PAを通過するところだったので、PAに飛び込んで雨装備に換装。下半身をあまり濡らさずにすみました。しかし、白河〜郡山は非常に雨が激しくて、大型車の巻き上げるウォータースクリーンで視界が極めて悪かった。車間距離を慎重に測りながらスピードを極端に変化させることなく前走車をパスしていきましたが、ここが一番辛かった。郡山を過ぎたところで雨はようやく一段落。安達太良SAで最初の給油を実行。
左が上河内、右は安達太良。この間が一番雨がひどかった。
福島を過ぎると再び雨が強くなってきました。結局この状況は仙台を通り過ぎるまで降り続きました。下半身は雨具のおかげで全然濡れていなかったのですが、上半身はジャケットの裏側に水が浸透してきて、Tシャツが濡れて気持ち悪かった。雨が止みさえすれば風が通るのですぐ乾くのですが...。
少しインターバルが長くなりましたが、仙台を過ぎた鶴巣PAで高速道路上での最後の休憩を取りました。この先、大和ICで東北道を降りて一般道走行に入ります。時間は9:30前、ということはあと8時間半たっぷり走れます。大和ICを降りてR4・R457を使いちょっとだけ北上し、色麻町からR347で尾花沢に向かいました。天気はやっぱり今一つ。視界の先には厚い雲が垂れ込めていました。
高速走行まもなく終了。でも、天気はやはりよくないです。
R347は渓流沿いを走っていく道でした。最初は工事で交互通行をやっていたり、一部狭い部分があり、かつ路面も濡れていて走りにくかった。しばらく走行していると数珠繋ぎの車の列に追いついてしまい、ずるずると引っ張られました。ちょうど1.5車線が2車線に変わるところがきつい登り坂だったので、有り余るリッターパワーを開放して一気に抜き去ると、その後は片側1車線の快走路を独り占め。路面もそれほど悪くなかったので、車体を寝かし込んでコーナリングを堪能。しばらく走ると山形県に突入しました。
工事していたり、狭い部分があったり走りにくい。でも、山形県に近づくといいワインディングに変貌。
山形県側に入ると、天気は急速に回復しました。走行していると谷間が広くなってきて、解放感が出てきました。道もよく整備されていて爽快。ただ、少し蒸し暑く感じるようになってきました。尾花沢市街に近づいたところで振り返ってみると、山が濃い緑に覆われているのが見えました、この時期の東北の緑は本当に美しい。
谷間が広がってきました。天気も回復。山もきれいに見え始めました。
さて、そのまま走ると山形市まで戻ってしまうので、今回はここから北上します。r28で再び宮城方面に向け走り出しました。この道も全線片側1車線の快走路でした。コーナーはそれほどタイトではありませんでしたが、高速で抜けるカーブが多くてハイペースで走れました。
r28はやがて幹線国道のR47に合流、今度はこれを東に向かい、宮城県に戻っていきます。県境を過ぎるとすぐに鳴子温泉に到達、ここから北に進路を取り、秋田方面に走ることにしました。R108で北上開始です。R108はダム湖の側を走っていく道でした。幹線なのですが車線がやや狭く、タイトなコーナーが多いので少し走りにくかった。途中、吹上高原の入口で涼しげな景色を発見。水辺は見ても聴いても涼しそうです。この後、2度目の給油を行いました。
あっ! なんて涼しそうな景色、見た目だけでなく音も。
吹上高原を過ぎると、道はいきなりグレードが上がりました。片側1車線は変わりませんが、路側帯がついて線形もよく、非常にハイペースで走れる道でした。後で地図を見ると仙秋サンラインと書かれていて、仙台〜秋田の最短ルートだそうです。おかげでかなり時間も稼げました。鬼首峠の下を抜ける長いトンネルを抜けると、秋田県に突入。R108はしばらく行くと東北の中央部を縦断する幹線、R13に合流します。ここでちょうどお昼になったので、合流ポイントからやや北にある「道の駅 おがち」で昼食にしました。なんでもここの名物は比内地鶏だそうで、それを使った親子丼を食べちゃいました。身が締まっていて確かに美味しかったけど、本物...だよね?
道の駅おがちで昼食休憩、これって本物ですよね?
雄勝からはR13を南下、今度はまた山形県に戻っていきます。まさに今日は地図上ではジグザグ走行。しばらく走ると高速規格の道路ができていて、予想以上の早さで新庄市の手前まで戻ってこれました。今度はここからローカル国道R344を使って酒田に向かいます。R344は真室川を過ぎると事前の予想通りワインディングに変貌。ここでも車体を寝かし込んでパワーをかけつつ旋回、コーナリングを楽しめました。ところが峠の手前で遅い車の集団に追いついてしまい、しばらくは我慢を強いられました。一番楽しいところをスポイルされた感じですが、なんとかそれらをかわして14:00過ぎには庄内平野に到達。右手を見ると鳥海山が頂上付近に雲を纏ってそびえていました。やっぱり、今年も行こう。
水田の向こうに鳥海山。やっぱり行きたい!
R344からR345、R7を経て14:30にブルーラインの入口近くにある「道の駅 鳥海」に到着。さすがに土曜日、行楽の車で混みあっていました。今日は以前来た時よりも時間が早いので、写真の撮れ具合が違うはず。鳥海山を見るとガスが切れ始めていたので、あまり長居をせずにすぐに出発し、鳥海ブルーラインに入りました。
鳥海ブルーラインの山形側は路面が非常にスムーズなので、走っていて楽しい。景色も良く、またセンターラインが波線なので遅い車を合法的に(?)かわせるのが嬉しい。新しいタイヤのグリップを活かしてパワーをかけつつ旋回。3速ホールド、エンジン回転数を4,000r/minでキープするとほどよいトラクションを感じながらコーナリングできます。標高1,000m、大平山荘の側には展望台があり、そこからの眺めは絶景です。
大好きな景色。日本海と空の青、庄内平野の緑が非常に美しい。
こちらは北側。光の加減でこちらの方が色は綺麗。
残念ながらこのタイミングでは山頂付近はガスに覆われて見えませんでした。山の雲の動きは非常に速いので、タイミングがあわないと景色が見られなかったりします。今回は残念ながらアウト、仕方がないのでそのまま秋田側の道を降りていきました。道は山形側と比べて全線追い越し禁止で、路面状態もあまりよくはないのですが、距離が長い分だけ眺めをたっぷり楽しめます。あまり急がず、景色をゆっくり楽しみながら麓に向かって進みました。
ブルーラインの秋田側。タイトコーナーの数はこちらの方が多い。
本当はここからr58で鳥海山麓北側を通って再びR108に出るつもりでした。ところが道の入口に情報が出ていて、災害通行止めになっていました。事前に地図で見たときはかなりのワインディングが期待できそうだったのに...残念。すかさず地図で代替ルートを検討、r312からr32、r70を使って目指す国道に出るようにしてみました。r312では名もない峠からの景色が意外に良かったです。
名もない峠からの景色ですが、こちらも美しい。
今回走った県道はほとんどがマイナーなものですが、それでも整備が進んでいて走りやすかった。道も高原の中を走り抜けたり、峠を越えたり集落を抜けたりでバラエティに富んでいました。正直、幹線国道を流すよりもこちらの方が走っていてずっと面白かったです。r70の終点には「道の駅 清水の里・鳥海郷」があったので、ここで久しぶりの休憩。残り時間はあと1時間、今晩泊まる由利本荘の滝温泉まではまだ60km近くあるので、ちょっと予定より遅れそう。
高原を爽快に走る。その終点の道の駅 清水の里にて。
裏側から見た鳥海山。雲が切れました。東側にはまだ雪庇が残っています。
道の駅を出てからはR108で由利本荘市街を目指しました。さすがに幹線、流れに乗っているだけでもペースが速く、17:30過ぎには市街地に到着。ここで3度目の給油を行いました。前回の給油からここまで280km。燃費を少しでも稼ぐため、軽い状態で長く走れるようにインターバルを長くしてみました。12Lぐらいしか入らなかったので、まずまず成功かな?
ここから滝温までいつものワインディングのアプローチ道を使ったのですが、これが裏目に出ました。なんと途中で通行止めになっていたのです。狭い山道を10kmほど走ったというのに...。仕方がないので引き返し、R107から入ってようやくたどり着きましたが、予定より45分遅れになってしまいました。
本日の走行821.5km。計画を100kmもオーバーしてる。やりすぎました。宿に入ってからは風呂に二度入って、夕食を摂ったらひっくり返りました。やっぱり、疲れてた?
2日目は5:00に起床。朝風呂に2回入ってすっかりリラックスです。朝食を摂ってから8:20に滝温泉を出発しました。天気はまずまずいい感じ。温泉から国道に出るのに小さな峠を越えますが、そこから山並みが朝の陽に輝いていました。今日はかなり走らないといけないはずなので、先を急ぎます。
由利本荘の市街地に入る手前に、日本海東北道のICができていたので、時間短縮のために使うことにしました。岩城ICまでは無料供用中ということもあってか交通量は多目、岩城IC付近では前後に二十台ほど数珠繋ぎになっていました。ところが私以外全車がこのICで降りてしまいました。平行して走るR7も信号が少なくて走りやすいだけに、まだ使うメリットが薄いということですかね。私の場合、少しでも先の行動余力を残しておくということで、秋田市街をスルーし秋田道・昭和男鹿半島ICまで高速で移動。途中、太平山PAで一度休憩を入れました。
できれば星も見ておきたかった。太平山PAは何もサービス設備がなかった。
昭和男鹿半島ICからはR101で男鹿半島方面に向かいました。半島をショートカットする国道から離れて、外周部を巡る県道に入ります。ここは昨年も来たところですが、今年は天気も良いので非常に爽快でした。特に岩場を縫うように走り、断崖絶壁の上を走るルートは非常に面白くて、激しいアップダウンがあってジェットコースター感覚。VTRのトルクを最大限に活かして速度をキープ。無心になれるこの瞬間が楽しい。
シーサイド・ルート。断崖からの景色も格別です。
ここは、まさにバイクのためにあるような道です。
前回は寒風山に行くために回らなかった北側先端の入道崎灯台に行ってみました。急な坂を下りてしばらく走ると草原が広がってきました。そこを回り込むと、平坦に海に着き出した陸の先端部にある灯台が見えてきました。入道崎灯台は白と黒に塗装された印象的な塔でした。
塗装が特徴的。海の交通を守る、なくてはならない存在です。
入道崎からは再び県道でR101まで出てきました。八郎潟の干拓地、大潟村の直線道路を通るほうが距離も最短で済みますが、同じルートではつまらないので海側をジグザグに走っているR101で能代目指して北上しました。ところがこのR101、走ってみるとまさに「なんじゃこりゃ」状態。集落の中を縫うようにして走り、しかもトラップ多数。トレースするのに苦労した上に、平均時速も上がらないので予想以上に時間がかかりました。それでも海に出てきたところでは爽快なシーサイド・ドライブ路になってきました。やがてR7に合流。
意外に風が強くて波が高い。少しだけ日本海の荒々しさを体感。
能代市街地で4回目の給油を行いました。ここまでちょうど250km、走行距離から計算して燃費もまずまずの数値になっているようです。能代からはR7と別れ、R101で海岸沿いを北上していきます。秋田・青森県境近くにある道の駅 八森」で休憩しました。ここは白神山地のすぐ近くで、山も緑が深くて美しい。さらにしばらく走ると、岩場の遠くに海岸線が見えてきました。まだまだ先は長そうです。
道の駅 八森と、これから向かう青森の海岸線。
振り返ると白神山地が見えました。
こちらは今まで走ってきた秋田方面。
鯵ヶ沢に近づいてきたところに、特徴的な地形である千畳敷海岸があります。ここも以前寄ったところですが、今日は日曜日ということもあって大勢の人が水遊びを楽しんでいました。エンジンを切って写真を撮りつつ佇んでいるとカモメが襲来。そのうち一羽がトコトコと停めているバイクに近寄ってきました。あまり人を怖がらないようです。
千畳敷海岸と人懐っこいカモメさん。
鯵ヶ沢からは国道を離れ、r12で津軽半島西側を北上しました。こちらの県道もよく整備されていて、速いペースを保てました。田園風景の中を走るため、見通しも良くのんびり走るにはいいところです。右手には津軽の山々が見えていましたが、頂上付近には雲がかかっていて少し寒々しい。雨、降るかも...。
しばらく走ると右手に大きな湖が出てきました。十三湖です。湖面は茶色に濁っていてあまりきれいな風景とは言い難い。河口近くの松林の中にある休憩所で少し休んでから再出発しました。ここからいよいよ本日第3の走りどころ、R339龍泊ラインに入ります。
3年前、CB400SFでも来た十三湖。あの時と変わらない。
十三湖を出てR339に合流すると、すぐに山と海が近づいてきます。龍泊ラインは岩場の海岸沿いを走り、やがて山を駆け上がって最後に竜飛に向けて尾根沿いに降りていく道です。岩場付近の走行では小さなコーナーが連続してクイックな切り返しで軽やかに走れます。やがて正面に大きな壁のような山が迫ってきました。よく見るとその壁面にへばりつくように道が延びています。ものすごい急勾配です。
龍泊ラインの海岸パート。道もタイトで面白い。
ここから山岳パート、壁のような圧倒的な威圧感がありました。
山岳パートは九十九折れで高度を上げていきますが、その勾配が半端ではない。VTRのトルクをもってしても、エンジン回転をしっかりキープしないと失速してしまいそう。路面はいいのですが特に左コーナーはバンクセンサーを擦ってしまいそうで不安でした。車体を寝かし込んだ状態でアクセルコントロールして旋回、立ち上がりでは思い切ってアクセルを開け加速します。こういう時、ハイパワー車に乗っているメリットを感じられます。
山を駆け上がるとお約束の絶景。残念ながら、この日は北海道は靄に隠れて姿が見えませんでした。
竜飛岬方面。その先には北海道が見えるはずですが...。
こちらが振り返ったところ。いい景色です。
ここから竜飛岬灯台に向けて高度を下げていきます。下りも最大10%の勾配で、かなり急です。念のため少し速度を抑え目にして、エンジンブレーキを効かせながら降りていきました。やがて竜飛岬灯台の側にある津軽海峡冬景色の碑、階段国道の前に到着。先ほどよりは近づきましたが、ここから見てもやはり北海道の姿は見えませんでした。2005年に来た時はやはり最高のタイミングだったようです。
あまり観光地然としたのは好きではありません。
特に見るべきものもなかったので、再びR339で海岸沿いを東に向かいました。このあたりは集落をいくつも通過し、所々道幅も狭かったので、非常に走りにくいところでした。途中から道の名前がR280に変わり、途中で見覚えのある駐車場があったので寄って見ました。3年前と全く同じアングルの再現です。小排気量車のCB400SFでよくここまで来たよなぁ、と改めて思いました。
R339はこんな道が続きます。R280からは半島のシルエットが見えました。
海岸を回り込むと、対岸には下北半島の断崖絶壁が見えてきました。そこにちょうど「道の駅 平館」があったので休憩しましたが、車もおらず店も閉まっていてまったくやる気なし。日曜の夕方にこの有り様では...。このあたりは低く雲が垂れ込めて、気温はなんと22℃。風も強くて肌寒いぐらいでした。
下北半島の荒々しい断崖が見えました。最後の休憩、道の駅にて。
ここからはR280はバイパスがかなりできていて、ハイペースで青森市にアプローチできました。信号もほとんどなかったので、かなり予定よりも早く青森市街地に到着。市内にある新幹線の高架もずいぶん完成に近づいていました。
一つ計算外だったのが、これまでずっと給油していたガソリンスタンドが閉鎖されていたこと。やっぱり、ガソリン高の影響なんでしょうか? 仕方がないので代替GSを探して市内をウロウロ。幸い、県庁前にあったので給油をしてから宿に入りました。
本日の走行は477.8kmで、積算では1,299.3km。こりゃぁ、無事に帰れたら2,000km超えるな。おまけになんか痛いと思ったら、左手のひらの皮が剥けていました。やはり走りすぎです。
バイクを宿においてから夕食に出かけました。いつもの「柿源」さんです。シンプルな帆立焼定食を注文、やはり素朴な料理の仕方の方が美味しく感じます。でも、食べる前に見てて何かが変。あ、去年より数が減ってる! 値段据え置きなのに...。
これが楽しみで...。でも、値段据え置きで数が減ってる(悲)。
最終日は5:00に起床しました。ニュースで天気予報をチェックしたところ、花巻付近まで約250kmの区間は雨が降り続きそうな気配。実際にiモードで道路交通情報をチェックしても、盛岡までの区間は軒並み速度規制がかかっていました。どうやらこれまでで一番厳しい帰路になりそうです。6:30に宿を出発しました。ここ7年で6回お世話になったホテルシバタさん。バイクを停めやすかったので何度も利用させてもらいましたが、もうバイクで来ることはないかな。お世話になりました。
ホテルシバタさん、最初に来たのは2002年でした。いざ出発。
ホテルを出て東北道・青森ICに向かいましたが、早くもここで雨が強くなりました。すでにバイザーの裏側に水滴がついてしまい、前が見えにくい。スピードが出てるとあまり水も入り込まないのですが、STOP&GOのある市街地ではすぐに曇ってしまいます。6:50に青森ICから高速入線、終点の川口JCTまで680kmです。
高速は相変わらず貸し切り状態でしたが、雨が降り続いていたので念のため速度をいつもより10km/h落として走行しました。弘前を過ぎるまでは雨は小康状態だったのですが、それを過ぎると激しく雨が路面に打ち付けている状態。特に青森・秋田県境の坂梨トンネルを抜けると視界はわずか200m、おまけにバイザーの水滴で前が全く見えません。しかし、下手に速度を落とすと追突される危険があるので、スピードを緩められない。集中力最大にして前走車の動きをトレースしました。幸い、数分で最悪の状態から脱出。7:45には約100km地点の最初の休憩ポイントとしていた秋田県・花輪SAに到着しました。
いよいよ長い旅の始まり。花輪では雨も小康状態。
花輪SAからは深い山間を抜けて、盛岡までが雨で50km/h規制がかかっていました。雨足は強くなったり弱くなったり。このあたりは雲が低くまで垂れ込めて、非常に暗かった。今回、バイザーをスモークシールドにしていたのですが、これが完全に裏目に出ました。ライトをつけて走行してくれているクルマはともかく、点灯していないクルマは非常に発見しにくい。おまけに巻き上げられるウォータースクリーンで距離が正確に把握できないので、抜いていくのが非常に難しかった。安代JCTを過ぎ、松尾八幡平の長い下り坂を降りるとようやく少し明るくなってきました。盛岡を過ぎたところの紫波SAで2回目の休憩。ここまで200kmです。
今回は710kmの行程を3つに分け、250+240+220kmでつないでいくつもりでした。そこでここでの給油は見送り、次の前沢SAまで引っ張りました。9:30過ぎに前沢SA付近に到達しましたが、そこでは雷が鳴って猛烈な雨。ちょっとSAで停まって様子を見てみましたが、雲は動く気配なし。仕方ないので給油をしてさっさと出発することにしました。幸い雨が激しかったのは局地的で、宮城県に入ってからは太陽が出てきました。苦しい行程をどうやら乗り切れたようです。路面がドライになったところでペースアップ。
10:45、仙台郊外にある東北道中間点を通過。雨で速度を落としていたため、やや遅れ気味ではありますが順調です。少しインターバルを開けすぎましたが、11:00過ぎに蔵王PAで4回目の休憩。ここまで380km、PAからは蔵王の山々が見えていました。
前沢では土砂降りの雨。蔵王では景色が楽しめました。
蔵王からはほとんど追越車線で巡航。ペースの速い車に引っ張ってもらって順調に距離を消化しました。12:00には郡山を通過し、その先にある給油予定の安積PAに到着しました。自宅まではあと220kmあまり、ここで給油を行えば最後まで行けます。ちょうどお昼どきでもあったので、PAのレストランで昼食を食べてから行くことにしました。
いつも使う安積PA。昼食はソースかつ丼!
安積からはもう勝手知ったる道になります。給油を終えて12:30に出発、13:00ごろには福島県から栃木県に突入し、みちのくに別れを告げました。このあたりから走っている車の数が増えてくるので、一瞬たりとも気が抜けません。幸い、ペースを大幅に狂わすような事態はなく、淡々と走っていられました。ただしペースが速い上に、このあたりから水温がじりじりと上がってきて、ラジエターからの排熱が膝の外側に感じられるようになってきました。やっぱりFireStormは夏が辛いです。
13:30過ぎ、宇都宮郊外の大谷PAに到着しました。終点川口JCTまではあと100kmです。いよいよラスト・シークエンスです。
ここまで来れば半地元? 大谷PA。青森発の券もこれで見納めか。
大谷を出発すると、ここからは片側3車線になるので快調に飛ばせます。ここでも速い車に引っ張ってもらい、いつもより10km/h増しぐらいの速度で巡航できました。ただ、川口に近づくとじりじり水温計の表示が上昇。最後の方ではラジエターに相当風は抜けているはずなのに90℃近辺に。ということは相当外気温が高い証拠です。前線の北と南では空気が全く違うのが体感できました。
14:30に浦和本線料金所を通過しました。結局680kmを7時間40分で走破したことになります。最短で戻ってこれた2年前に比べると30分遅れですが、雨による速度低下の影響は最小限に抑えられたとも言えます。
東北道浦和本線料金所に無事に到着、過去6回で一番困難だった。
川口JCTからは外環道で和光北ICまで走り、最後の給油をしてから自宅に戻ってきました。15:10にツーリング終了。
まとめです。総走行距離は3日間で2,009.5km(うち一般道903.4km)。消費ガソリンが99.4L、平均燃費は20.2km/Lでした。一般道区間でかなり伸ばしたはずですが、帰りの高速、特に後半でペースを上げたのが災いしてか、最終的にはいつもと同じレベルに落ち着きました。
今回の旅、考え事をしながら走ってしまった(←危ないけど)こともあって、実は景色もあまり心に残らなかった。6回目になると、もう最初のころの新鮮な感動は得られないというのもありますが...。最初に書いた通り、訪れられなかったところも数ヶ所あるので完全に満足できたわけではありませんが、CB400SFで3回、VTR1000Fで3回巡ることができたので、これをもってみちのく一人旅は完結とします。ありがとう、みちのく。
強行スケジュールでしたが無事帰還。2,000kmの大台突破しました。
2008.07.05-07.06
手抜きなし、能登半島一周の旅
西日本の一部では梅雨が明けました。関東は今しばらく天候は不安定の予報ですが、西はまずまずの天候になりそうだったので、出撃を決意しました。仕事の方もようやくスケジュールが見えてきて、月末はそれなりに忙しくなりそう。走りに行くなら今のうちという事情もあります。行先は4年ぶりとなる能登にしました。昨年の地震で被害が気になりますが、そろそろ落ち着いたころでしょうから、行っても大丈夫でしょう。たぶん...。
土曜の朝、4:30に目が覚めたので出発を30分前倒ししました。5:30に自宅を出発、関越道所沢ICから高速走行開始です。今回は上信越道を全線使用し、長野経由で日本海に出ることにしました。
出発! 今回も安全運転で行きましょう。目指せ能登半島!
早いだけあって、さすがに関越道も空いていました。120km/hで順調に巡航、予想を上回る早さで埼玉県を脱出しました。ただ、湿気が非常に多くて空気も重い。走行中の水温計表示は84〜86℃とちょっと高めです。これは止まると地獄になるぞ。藤岡JCTからは西に転じましたが、山が近づいてくると空気がひんやりして過ごしやすかった。だいたい計画通り、出発から1時間ちょっとで横川SAに到着しました。ここでセオリー通り10分休憩。
横川SA、後ろに見えるのは妙義山です。ここまで来ると空気も少しひんやり。
横川SAを出て、連続トンネル区間を抜けると佐久に出ます。この日は天気もまずまずで、浅間山もはっきりシルエットが見えていました。千曲川沿いの景色もきれいに見えて、快調に西に向かって走ります。ほとんどペースを乱されることなく更埴JCTで長野道と合流、北に向かいます。出発から2時間、走行200kmで長野の手前にある松代PAで給油ストップしました。ここでもかっちり10分休憩。
上信越道はここからの区間が一部対面通行になります。2回ほど遅い車につかえてしまいましたが、それでも8:30過ぎには日本海に出てきました。上越JCTからは北陸道を使って西に向かいます。9:00過ぎに上越〜朝日のトンネル連続区間を抜けた越中境PAで休憩しました。1ヶ月前に来たときには11:00だったのですが、今回は天気が良かったこともあり大幅に早く到着。くどいようですがここでも10分休憩、真面目にやってます。
日本海が青い! 天候もよし。軽快なBGMに乗って走るのは気持ちいい。
越中境PAを出発してからは一気に東海北陸道分岐・小矢部砺波JCTまで走り抜けました。前回は雨だったので速度規制に合わせてスピードも抑え気味だったのですが、今回は規制がかかっていなかったのでハイペースで走行できました。10:00過ぎにJCTを通過、今回はここから能越道に入り、北に向かいます。4年前はまだ高岡北ICまでしか高速ができていませんでしたが、今回は氷見の郊外まで延長されていたので、非常に早く氷見市街地に入れました。前回の給油から約250km、市街地のGSで2回目の給油を実施し、10:40に計画休憩ポイントである「道の駅 氷見」に着きました。
ここで珍しく携帯にメール着信があったのに気づきました。やっぱり、走行中は着信があっても全くわからないですね...。
道の駅 氷見はフィッシャーマンズ・ワーフなのです。
氷見からはR160で七尾に向けて北上しました。この区間は海沿いを走るシーサイド・ライン。前が空いていれば気持ちよく走ることができます。右手に広がる海が青く輝いて美しかった。途中で何度か遅い車にひっかかりましたが、かわしたり写真撮影のために一時停車したおかげで、あまりストレスをためずに走行できました。しばらく行くと本日のメインステージ、石川県に突入。ここまでは序章で、いよいよ本番です。「道の駅 いおり」でちょっと息を整えてから進むことにしました。
R160は快適なシーサイドライン。途中で石川県に突入。
道の駅 いおりにて。眼前に広がる海がきれいで、青に癒されます。
R160は七尾市内に入り、R249に合流します。前回はそのままR249で北に向かいましたが、今回は和倉温泉を抜けて能登島を回ってみることにしていました。温泉街を抜け、しばらく走っていると目前に大きな橋が見えてきました。側に展望台があったので、息抜きもかねてちょっと立ち寄り。能登島大橋、美しい橋です。これを使って能登島に渡ります。
能登島大橋。なだらかなシルエットが美しい橋です。
能登島の道は整備されていて走りやすかった。一部狭いところもありましたが、概ね路面もきれい。小さな峠があったり、海沿いを走ったりと景色が目まぐるしく変わるので楽しいです。ただ、距離が少し短いのが物足りないところ。途中にあった「道の駅 のとじま」で昼食休憩、ここでさきほどのメールの返信をまとめて入力しました。携帯でのメール入力は実は苦手です。
海沿いあり、小さな峠あり。バリエーション豊かで走っていて飽きません。
能登島の西側からはツインブリッジで半島本体に戻ることができます。この橋は大きなつり橋でした。橋の上からの眺めは良かったですが、湾を回り込んだところから見える橋もまたきれいでした。
渡っている時もいいですが、遠くから見る橋もまた美しい。
R249をそのまま走ると、次に出てくるのは穴水町です。前回はここからそのまま国道を進みましたが、今回は行動余力をできるだけ残したかったので、内陸部の珠洲道路を使うことにしました。地図上ではこの道路はただの県道なのですが、走ってみてびっくりしました。高速道路なみの広さと線形で、走っている車もかなりの速度を出していました。流れに乗って走行しているだけで、相当時間を稼ぐことができました。
ものすごい快走路。でも、こんな道が本当に必要だったのか?と思わずにはいられない。
ただ広い道を走るだけではバイクで来た意味がありません。珠洲に近づいたあたりで、海に近いところに出てみることにしました。前回の訪問では立ち寄っただけだったので、今回はしっかり見るものを見ていこうと思ったわけです。ちょうど恋路海岸・見附島の案内が出ていたので、珠洲道路を外れて南に下りました。そこにあったものは...ノーコメントです。さらにその先には景勝地として有名な見附島がありました。なるほど、確かに軍艦のシルエットに見えます。
まぁ、いつも恋ぐらいはしていたいものです。
通称、軍艦島。プロでも登るのは不可能みたいです。
見附島から珠洲市街地まではすぐでした。前回休憩した珠洲駅前に行ってみましたが、こちらは数年前に廃線になってしまい、今は駅舎が残るだけ。やはり、あったものがなくなるというのは寂しいものです。これから行く輪島もそうなのですが、地方のローカル線を取り巻く環境はやはり厳しいようです。
珠洲駅前。4年前はまだ列車が来ていました。今はターミナルがあるだけ。こういうの、寂しいよね。
珠洲市街地で国道から別れ、r28で半島先端を回り込みます。次に向かうのは半島最北端の禄剛埼灯台。4年前はそのままスルーしてしまったので、今回はしっかり灯台まで行ってみることにしました。15:00前に入口に到着、駐車場にバイクを止めて(110円取られちゃった)きつい坂を登ります。日ごろの運動不足がたたって息があがってしまいましたが、その先にはすばらしい景色が待っていました。天気も良くて気分も最高。ここでも携帯のメール着信に気づいたので、灯台の側で返信を入力(笑)。せっかくメールをもらっても、走行中はなかなかタイムリーに返信というわけにもいかないのが心苦しいところです。
禄剛埼灯台です。意外と寸胴です(笑)。でも風情があります。
日本海がどこまでも広がる。ウラジオストクまで770kmちょっと? 意外に近いかも。
禄剛埼を過ぎると、r28は西に向かって海沿いに伸びていきます。この区間は車も少ない快適なシーサイドラインです。ただ海の側を走るだけではなく、岩場あり、砂浜ありと変化に富んでいるのが面白い。写真を撮りながら、要所ではコーナリングも楽しみました。VTR1000Fでタイトコーナーを旋回、素早い切り返しで走る道は非常に楽しい。
r28の変化に富んだコース。男鹿半島にも似た雰囲気です。
やがてr28は再びR249に合流しますが、R249になってからは快走路が続きます。途中にある昔ながらの塩田風景の中を駆け抜けると輪島市に入ってきます。市街地に入る手前に「道の駅 千枚田ポケットパーク」があったので寄ってみました。ここも4年前にスルーして後悔した場所。さて、見逃した風景とは一体どんなものだったのか? 道の駅は高いところにあって海を見下ろす形になっていましたが、そこから見た千枚田の景色はすばらしかった。空と海の青と、田んぼの明るい緑が絶妙のコントラストです。一番良い季節に来たのかも。
白米千枚田。日本の美しい風景がここにある。
輪島市街地には16:30ごろ到着しましたが、今日はここからさらに西に踏み込むことにしました。r38を使って海岸沿いを走行します。こちらはやや狭いところも多く、スピードは出せませんでした。それでも断崖の上を走ったり、海の近くまで降りたりと、景色がどんどん変わっていくので走っていて飽きません。途中では名物、間垣のある集落も通りました。厳しい北風から家屋を守るこの特徴的な造り。以前テレビで紹介されたのを見たことがありますが、意外に大きいのに驚きました。
r38も景色が変わっていくのが面白い。写真が逆光なのが残念です。
間垣のある風景。なかなか迫力あります。
アタケ岬を過ぎると、道は内陸部を南に下っていきます。ただし、海から離れても見どころはありました。走行していると左手に大きな水の流れが見え、せせらぎが聞こえてきました。バイクを止めて見てみると、見事な滝が道路のすぐ側にありました。男女滝というそうですが、これはまさに天然のウォータースライダーです(笑)。水辺では流れの音を聞いているだけでも涼しい気分になれるのが不思議です。
男女滝。道路からこんなに近いところで見られました。
r38は再びR249に合流、ここから輪島市街地に向けて戻っていきました。旧駅である「道の駅 輪島」で情報収集した後、市街地の東端にある輪島塗の工房でお土産を購入し、3回目の給油をしてから宿に向かいました。今回の宿は4年前と同じ、民宿の「新雪」さんにお世話になることにしていました。計画通り18:00に走行終了、この日走った距離は705.7kmでした。
新雪さんで嬉しいのは駐車場が半地下でバイクを停めやすいことと、料理です。今回も夕食は豪華で美味しくて、お腹いっぱいになりました。この日宿泊したのは私だけで、まさに貸し切り状態。ただ、一人で食べるのはちょっと味気ないところもありますがね...。
ここの嬉しいところは、朝市で入手できる海の幸がお腹いっぱい食べられるところ。
宿のおかみさんに聞いたら、4年前と同じく駅前で御陣乗太鼓の実演があるそうで、散歩かたがた行ってみることにしました。駅前のロータリーで演奏、というか演舞を20分程度披露してくれるのですが、太鼓の音は周囲に響き渡り迫力がありました。ただ、所々で垣間見える商売っ気が鼻につくのがちょっと悲しいところではありますけど(笑)。
宿への戻りはちょっと寄り道をして、朝市の開かれる通りを歩いてみました。さすがに夜は静かです。空を見上げると数多くの星が輝いていました。そういえば、明後日は七夕でしたね。
御陣乗太鼓の実演。帰りは朝市のメインストリートを通ってみました。
宿に帰ると、今度は職場の後輩からメールが着信。なんだかこの日は1年分ぐらいの携帯メールがまとめて入った感じです。こちらにもメールを打ってから就寝しました。考えてみると、景色よりメールしている方が印象に残っているような...!? 旅紀行をリアルタイムで送っているっていうのも、なんだか新鮮。
日曜日の朝、いつも通り5時には目が覚めてしまいました。ただし食事に呼ばれるのも早かったので、それほど時間を持て余さずに済んだのが嬉しいところ。朝早く出発できればそれだけ行動余力が稼げますからね。朝御飯もシンプルながら豪華な品揃えでした。しっかりと腹ごしらえをして7:00に出発。ここにはまたいつか泊まりに来たいな。
豪華な朝食と、宿の全景。またいつか泊まりに来たい。
宿のご主人から「朝市もあるから寄っていったら?」と提案がありました。折角なのでちょっとだけのぞいて見る...はずでしたが、時間が時間だけにまだ設営中でした。どちらにせよ今の身分では海の幸を買って帰っても困るだけなので、残念ながら朝市が始まる前に輪島市街を後にすることにしました。
まだ設営中でした...待ってられないので、そのまま出発。
輪島からはR249で金沢方面に向かいました。まだ朝が早いので、車もあまり走っておらず快調に走行できました。しばらく走行すると海沿いに出て、いつくか漁村を過ぎると「琴ヶ浜」という案内が出てきました。ここは鳴き砂の浜として有名なところです。最寄りのパーキングにバイクを停めて砂浜に降りようとしたのですが、立入禁止になっていました。保全のためということですが、ちょっと残念です。試してみたかったんですけど。
鳴き砂で有名な琴ヶ浜。こじんまりとはしていますが、砂がきれいです。
R249をそのまま走ると、やがて海岸線の景色は岩場の様相を呈してきます。このあたりは能登金剛と呼ばれ、風光明媚な景色が広がります。景色の良い場所が見えるたびにバイクを停めて、写真をいろいろと撮りながら進みました。4年前にも寄った機具岩や、洞穴のある巌門などが有名です。朝なので陽ざしが直接反射していないせいか、海も落ち着いて見えます。
左上が機具岩、右下は巌門です。海の色もきれいですね。
R249はやがて羽咋の市街地に到達します。ここからがこの日のハイライト「千里浜なぎさドライブウェイ」です。4年前にも来ましたが、全線は走行していませんでした。そこで、今回は北から南まで全部を走ってみることにしました。堤防の間から進入してみると、一面砂浜が広がりました。ここの砂は湿っていると固いので、大型車でもスタックせずに走行することができます。私も恐る恐る50km/hまで速度を上げてみましたが、リアタイヤのグリップ感が少し頼りないぐらいで、走行には全然問題なしでした。
堤防の切れ間から進入、すると、見事な砂浜が広がりました。
いたって普通に走行できます。あ、本物のお馬さんもいました。気持ちよさそう。
これがこの旅で最高の一枚でしょう。
全長8kmにもおよぶ砂浜走行を終え、今度はR471で富山県砺波市を目指すことにしました。R471は典型的なローカル国道、集落の中では狭いところも多々ありましたが、それ以外では概ね走りやすかった。ところで途中、目前に高架のようなものが現れました。でも、上を車が走っているようでもない。周りをよく見てみると天井川でした。実物は初めて見ましたけど、これ一体どうやってできたんだろう? 不思議な地形です。
これが天井川! どうやったらここまで高くなるのやら。
10:00には目的とする「道の駅 砺波」に到着しました。実はここでの目当てはラーメンです。ところが時間が早すぎてまだ開いていなかったのは計算外。開店時間までまだ1時間半ということもあり、とても待っていられない。そこで地図を確認して、1時間程度で行けるところを探しました。すると、R357を使えば金沢まで約30kmということがわかったので、そちらに進んでみることにしました。
R357は地図に乗っていた通り快走路でした。11:00には金沢市街に到着。兼六園を通って市街地を縦断しました。しかし、雲が広がってきたのと関越道の渋滞発生を考え、このあたりが行動限界と判断しました。金沢西ICから北陸道に入線し、帰途につきました。さよなら石川県。
兼六園を抜け、金沢西ICから北陸道に乗りました。
ここまであまり休憩を取れていなかったので、県境を越えたところにある小矢部川SAでストップしました。実はこの日もメールが入っていたのですが、砺波に来るまで気づかなかったという迂闊ぶり。なかなか長文メール打てるような場所がなかったのですが、気にはなっていたのです。ようやくここで長めの休憩ついでに返信。最近マメさに陰りが見えてきている自分が、ちょっと嫌です。
小矢部川SAを出発し、北陸道を東に進みます。途中の有磯海SAで給油し、新潟県との境のトンネル連続区間にある越中境PAで昼食にしました。さすがに朝食が早かったせいでお腹も空いていたので、パワフルなかつ丼を注文。ボリュームたっぷりで生き返りました。
関東甲信越に戻る前に昼ご飯。ここのかつは上り線で美味しかったので...。
越中境PAからは120km/hで巡航、上越JCTからは上信越道に乗り換えて南下しました。対面通行区間も遅いクルマにはほとんど引っかからずに済んだので快調に走行、越中境を出て約1時間半で長野を過ぎたところにある松代PAに到達、最後の給油を行いました。残りはちょうど200kmです。
更埴JCTからは東に向かって走ります。さすがにここからは走行している車が多く、いささか緊張を強いられました。しかしペースは速かったので順調に残り距離を減じることができました。これなら16:00には関越道に入れると思っていたのですが...。
上信越道の起点近くの吉井IC手前でいきなり渋滞発生。間をすり抜けて前に出てみると、何と事故通行止めになっていました。強制的に吉井ICで下ろされてしまったので、やむなくR254で藤岡方面に向かいました。幸い、一つ向こうの藤岡ICは閉鎖されていなかったため、約40分のロスで高速走行に復帰できました。その後は本庄児玉IC付近で雨に降られたりしましたが、ペースを落とすことなく一気に最寄りIC近くの三芳PAに到着。考えてみると長野から一回も休んでいない...。やっちゃった、何がセオリー通りなのやら。
17:15、ようやく旅も終わりを迎えます。
所沢ICで高速を降り、自宅近くのGSで満タン戻しの給油を終えてから帰ってきました。17:40にツーリング終了。「あ〜あ、帰ってきちゃった」という気持ちの方が強いかな。
濃密な時間が終わりを告げた時。少し切ない。
まとめです。総走行距離は1,332.0km、うち一般道は437.2kmでした。消費ガソリンは66.1Lで平均燃費は20.1km/L。今回入れたGSではほとんどのところで180円オーバーでした。さすがに満タンで2,000円を超えると高いのを実感します。
今回の旅は、4年前の心残りを埋めに行くというテーマでした。その目的は充分達成できたし、また携帯メールのおかげで新鮮な体験もいろいろとありました。後々振り返ったときに、ベストな旅の一つになれると思います。
ただ、高速利用が多かったので、走り込んだ印象は薄いかな。
2008.06.28
噛み合わない!
6月は風邪で倒れて、2週間前の好天も活かせなかったのが痛かった。ようやく身体の調子も上がり、今週は土曜日だけは天気も良さそうなので、出かけることにしました。距離を稼ぎたかったので、出撃方面は会津にしました(また...)。
さて、どうでもいいといえばそれまでですが、6月になってから仕事もプライベートも何もかも噛み合っていません。で、それを忘れるためにも無心でアクセルを開けたいと思ったわけです。
6:00に自宅を出発しました。天候は晴れ、気温は20℃と快適です。
今が一番朝が早い季節。気温も20℃とちょうどよい。
いつもと同じで和光北ICから外環道に乗り、川口JCTから東北道でひたすら北を目指します。今回は上手く流れに乗れたので、一度も休むことなく一気に福島県にある安積PAまで約220kmを走りきりました。本当は1時間に1回休めって会社には言われてるんだけどなー。もうどうだっていいや、休みの日ぐらい好きなように走らせておくんなまし。そういえば、栃木県は縦断したのに足を下ろさなかったな。ここで一回目の給油です。
安積PAにて。この先で磐越道に入ります。
安積PAを出ると、すぐに磐越道分岐・郡山JCTです。ここから西に向かい、猪苗代湖畔に出ます。周辺の山々は緑が濃くなってきれいでした。気温もこのころには25℃近辺になっていて、もうすっかり初夏ですよ。事前に練った計画通り、磐越道・磐梯河東ICで高速を降りて有料道路の磐梯山ゴールドラインに向かいました。磐梯山はやや雲がかかっていますが、それ以外の眺望は良さそうです。
正面右に見えるのが磐梯山。やや雲がかかっています。
磐梯山ゴールドラインからは猪苗代湖がきれいに見えました。ただし休憩はこの一回のみ。あとはひたすらハイスピードでコーナーを攻めます、攻めます。意識的にギアを普段より1速落とし、エンジン回転は5,000r/min以上をキープ。が、数回シフトミスをしでかしてしまい、リアタイヤを流してしまうなど結果的に走りはいまひとつ。コーナーの立ち上がりでもアクセルを開けるタイミングが早すぎるのか、リアが暴れて車体を押さえ込むのに苦労しました。見た目は派手かもしれないけど、なんか今日は乗れてないぞ。
猪苗代湖です。休憩はこれだけで、あとはただ攻めました。
ともかくにもゴールドラインは無事に走りきり、反省する間もなく次なるワインディングへと向かいます。裏磐梯からは桧原湖東岸を北上し、米沢に向かう西吾妻スカイバレーに直行しました。ここでも思いきりアクセルを開け、さらに積極的に体重移動をかけてタイトコーナーをクリアしていきます。ただ、タイトコーナーの切り返しで体の反応がワンテンポ遅い感じ。思っているより実際の回頭が遅れる分だけイメージラインをトレースできない。心と体がバラバラというのは、こういう状態を言うに違いない。
西吾妻スカイバレー名物、七曲りです。向こうは桧原湖。
特徴的な七曲りを上りきると山形県境・白布峠です。事前に立てた計画ではここから折り返す予定でしたが、時計を見るとまだ9:30過ぎ。かなりハイペースで来ている上、ほとんど止まっていないので、そんなもんでしょう。後々のことを考えると11:00に喜多方で昼食にしたいのですが、まだまだ時間があります。ということで、いいや、行っちまえーっ! 激しい下り坂へ、GO!
山形県に突入。これは予定外ですが...。
西吾妻スカイバレーの下りではバンやらセダンが数台連なっていましたが、ここはもう気合いを入れて抜きまくりです。下り坂は思っている以上にスピードが乗るため、抜くのはかなりリスキーで、できれば避けたいところ。ただしタイトコーナーが多く、谷では反対側が見渡せる場所で対向車がないことが確認できたところで一気にインを差しました。
10:00過ぎには米沢市内に到着。上杉神社を過ぎるとR121に合流します。今日はここから喜多方に向けて南下します。
上杉神社前。なんか人が少ない感じ。
米沢までに止まったのはわずか2回、しかもヘルメットを脱いでいないので、さすがに首と肩が疲れてきました。そこでR121の途中にある「道の駅 田沢」で休憩しました。本当はソフトクリーム食べたかったのですが、もうすぐ昼時なので我慢。手足をよく動かして、すぐに出発しました。ず〜っと同じ姿勢なもんで、血行悪くなるのがわかります(たぶん嘘)。
ソフトクリーム食べたかった...。
R121は広くて快適。全長4km弱の大峠トンネルを抜けると、再び福島県の会津盆地に出てきます。ほぼ予定通りの時間に喜多方市街地に到着しました。いつもなら丸見食堂に行きますが、今回はツーリングの本に載っていた別の店をチョイス。駅近くにある「来夢」です。写真でここの塩チャーシューメンが美味しそうだったので、今日はここに入ってみました。
麺はコシのあるちぢれ麺で、ツルツルした食感です。スープはすごくあっさりしていて私好み。また、噂通りチャーシューが絶品でした。口の中でとろけるようで味も濃厚ですが、脂ぎっている感じではないので食べやすい。これはいい! なお、この店はフランチャイズ展開をしているようで、なんと埼玉の大宮にもあるそうです。だとすると、やっぱり喜多方に来たときは丸見食堂かな。
来夢の塩チャーシューメン、680円なり。これは美味しかった!
喜多方を出発し、会津坂下で2回目の給油をした後はいつものようにR252に入り、沼田街道を西に向かいます。残念ながら今日はあちこちで遅い車にひっかかってしまい、なかなか自分のペースでは走れませんでした。時々停車して前走車との距離を確保し、再び攻めるという繰り返しだったので、あまり爽快感はなかった。ただ、平均速度が高かったのかあっという間に只見についてしまった印象です。意識してペースを上げているわけではないのですが、かなり飛ばしてる今日の自分が怖い...。
寄岩橋の周辺も緑が深くなってきました。
昼食を早めにした理由は、只見で温泉に入っていこうと思っていたからです。いつも小休止する只見駅から南に約15kmのところに日帰り温泉施設があるというので行ってみました。深沢温泉の「むら湯」です。入浴料は600円とちょっぴり高目ですが、風呂から谷間の風景が見られてのんびりできました。風呂は源泉かけ流しで、温度もぴったり。湯は茶色ですが、感触はつるつるしていて気持ちよかった。同じポジションを摂り続けて固くなった首・肩・腰・足をよく伸ばしてリラックス。もう帰りたくないよ〜。
むら湯の建物と、そこから見た風景。気持ちよかった。
只見からはR252雪割り街道で、新潟県魚沼を目指して走行を開始しました。田子倉湖沿いの道ではゴールドラインやスカイバレーでの失敗を踏まえ、回頭がワンテンポ遅れる分を取り入れたラインをイメージ。すると、少し噛み合ってきたのかスムーズに曲がれるようになり、立ち上がり加速も安定してきました。やはり「気がはやっていた」ということなのかな。
さて、六十里越の県境直前で工事片側通行があり、カワサキのZRXに追いついてしまいました。面白半分にちょっと突っついたら逃げ始めたので、チェイスを開始。コーナーではVTRが速いが、立ち上がりはZRX有利の状況。なかなかハイペースの、ヘアピンを何個もまたいだ楽しいバトル(?)でした。大人げない小僧走りしちゃったけどね。ヤツはなかなかやれると見た。
15:30前には魚沼に到着。「道の駅 ゆのたに」で休憩した後、関越道に乗って帰途につきました。
道の駅 ゆのたににて。これで楽しい走りはおしまい。
関越道・小出ICから高速に乗って、南下を開始。途中、赤城高原SAで給油した以外はただ走り続けました。幸い、渋滞の気配もなかったので、途中の寄居PAで夕食を摂ってから帰ることにしました。昼食が11:00過ぎだったので、もうお腹ペコペコだったのです。豚の生姜焼き定食で腹ごしらえしてから、のんびり帰りました。
夕食。シンプルですが、ボリュームはあります。
18:00過ぎに自宅に到着しました。本日の走行、766.2km(うち一般道298.8km)。消費ガソリンは38.3Lで、平均燃費はちょうど20km/Lです。やはり回転を上げて走った時間が長いせいか、ちょっと悪くなっています。
さて、結局いつもと同じ距離を走って、いつもと同じ時間に帰って来れていますけど、実は食事1回、風呂1回が余分に入ってなんですよね。ということは、走っている部分で相当飛ばしていた、ということ...。 やっぱりセルフコントロールが甘くなってきてるのかな?
いつものルートですが、速度は上がっています。
2008.06.23-06.24
今度は長袖で!
またまた月曜日の夕方から火曜日まで、熊本に出張してました。前回は半袖のシャツが原因で風邪を引いてしまった(飛行機の中は寒い)ようなので、今回は長袖で防御です。なお、この日の往路の機体はB777-281でしたが、ご覧のようにスターアライアンスの特別塗装機でした。B777は胴体が太く、中が広々して乗り心地がよいので好きです。今回のフライトでも飲み物はクランベリー&アップルジュースをリクエスト。文庫本片手にiPodで音楽を聴きながらのこの時間は、私のリラックスできる数少ない時間です。
スターアライアンスの特別塗装機でした。
帰りの便もB777-281でしたが、面白かったのはプレミアムシートが多い機体だったことです。通常、B777は3-4-3の10列配置なのですが、この機体は2-4-2。おかげでシートの間隔が広く、ゆったりと座れてラッキーでした。でも、やっぱり長時間移動は疲れるな...。
2008.06.09-06.10
羽田へ通勤?
月曜日の夕方から火曜日まで、熊本に出張していました。土・日と飛行機移動でしたから、連続4日間の飛行機移動です。夕方会社を出て同僚と羽田に向かいました。飛行機はB777-281で、しかもそれほど混んでいなかったのでゆったり移動できました。恒例の文庫本も前半をじっくり読めましたし、機内で出されたクランベリー&アップルジュースも美味しかった。その夜は熊本到着後、名物の馬肉コースで夕食です。値段はそこそこしますが、9時過ぎまで夕食を控えた甲斐があったというもの。
翌日は工場で昼過ぎまでに用事を済ませ、いつもより早い夕方の便で羽田へと飛び立ちました。驚いたのがその時の機材で、B767-381だったのですが機体の登録番号が「JA8342」。そう、4日前に高知行きで乗った機体だったのです。あまりの偶然にちょっと驚きました。
2008.06.07-06.08
トンボ帰り。
祖母の米寿祝いで帰省していました。ボーナス前で、お金を少しでもかけたくないので、貯めたマイレージを使っての移動です。幸いマイレージの使用基準が変わり、ローシーズンなら12,000マイルで田舎に行くことができます。ありがたい。でも貯めるのが難しくなったので、トータル的には損してる。
いよいよテイクオフ! 機体はB767-381、JA8342。
三浦半島上空。ここから西に旋回しました。
富士山は雲を被っていたものの、かろうじて見えました。
中央が静岡空港。誰が使うんでしょう?
土曜の夜は祖母を交えて会食しました。ネットで選んだ中華料理屋は当たりでした。普段は小食だという祖母がたくさん食べているのを見て嬉しかった。
タダ券の都合上、遅い便で予約がとれなかったので翌日11:00前の便で高知を後にしました。24時間もいられなかったなぁ。もっとも、もうやることもないのだけれど。
帰りはまたもやJA8288。旧ポケモンジェットで、実は乗るのは3度目。
紀伊半島、那智勝浦空港の上空です。
羽田に帰ってきちゃいました。高知には24時間いなかった。
先週からの超・強行スケジュール。さすがに、疲れた。
2008.05.31-06.01
加賀・越前・飛騨・木曽を巡る
梅雨に入る前に1泊で出かけることにしました。元々職場で企画したイベントがあったのですが、参加者が集まらず流れたので単独ツーリングに変更しました。行先も今までいったことのないところに再設定。ターゲットは中部地方を縦断するR157と、同じく横断するR158、飛騨せせらぎ街道と御岳です。ただし天気が悪かった。日曜日の予報は全国的に晴れだったのですが、土曜日は完全に雨...。迷いましたが、家にいてもどうせすることがないし、よからぬことを考えてしまいがちなので、やっぱり行くことにしました。6:00にスタート、雨は本降りでした。
出発時にいきなり雨っていうのは久しぶりだな。
所沢ICから関越道に入線し、北上を開始。高速は雨で渋川伊香保ICまで全線80km/h規制がかかっていました。ということは、その先は雨降っていないということか...と思いましたが、よく考えると山岳区間はもともと80km/h区間。実際に行ってみると状況変わらずでした。出発から約1時間15分で赤城高原SAに到着しましたが、この時点ですでにずぶ濡れ。おまけに気温も10℃そこそこで、かなり寒かった。一番の計算違いは靴の中に水が浸入していたこと。上半身はポロシャツだったので濡れてもすぐ乾くのですが、靴下はそうはいかない。思い切って素足でシューズ履くことにしました。
沼田からは少し雨も収まり、また交通量も少なくなるので快調に走行。11kmある関越トンネルではバイザーを少しだけ開けて、ヘルメットの中に風を通して曇りや水滴を排除しておきました。意外にもトンネルを抜けて新潟県に入ると、雨は小やみ状態で視界も良好。一番嬉しかったのが気温が3℃ほど上がって、肌寒さが解消されたこと。これならなんとか行けるかも。出発後220km地点の越後川口SAで最初の給油をしましたが、エンジン回転を抑えた上に低温のため燃費もあまり良くなさそうです。
越後川口SAにて、この辺りは小やみでした。
越後川口SAから少し走ると長岡JCTに差しかかります。ここからは北陸道に乗り換えて西に進路をとります。ところが長岡JCT〜米山IC間の約20kmは災害復旧工事で1車線、50km/h規制がかかっていたため、ペースが上げられません。この付近での雨は降ったり止んだりの繰り返しでした。西の空を見ても、まだまだ明るい兆しは見えず。米山ICから先は日本海沿いに走りますが、こちらも鈍色に染まって暗いイメージでした。次は越後川口から約100km地点、上越JCTを過ぎたところにある名立谷浜SAで休憩しましたが、このあたりから計画のタイムテーブルに対して遅れが目立ってきました。
さらに100km、名立谷浜SAでストップ休憩。
名立谷浜SAを出ると道はトンネルの多い区間に入ります。上越〜朝日間は26本のトンネルがあるので、今日のような天候だと非常にありがたいし、トンネルも長いものが多いので助かりました。トンネルとトンネルの間では激しく雨が降っていたので、ちょうどいい時間に行き当たったようです。糸魚川を過ぎると親不知、海の上に突き出た高架道路の上を走ると、すぐに富山県に入ります。
この時点で11:00、出発から5時間です。前日の調達忘れにより朝食を抜いてしまったので、少し早いですが県境を過ぎてすぐの越中境PAで昼食をとることしました。このPA、天気が良ければ日本海がきれいに見えるのですが、今日は残念ながらどんよりです。ただ、ここのレストランの値段は良心的でした。とんかつ定食がこのボリュームで620円、サクサクしていて美味しかった。当たりです。
日本海の見える越中境PAで早めの昼食。この値段でこのボリュームは嬉しい。
この先は富山平野の山際を西へと向かいますが、また先の天候は暗雲漂ってきました。富山平野では激しく降ったり止んだりの繰り返し。ただ、走行している車が比較的少ないのでそれほど緊張はせずにすみました。東海北陸道分岐・小矢部砺波JCTを通過し、石川県との県境近くにある小矢部川SAで二度目の給油です。ここまで約450kmなので、高速走行はあと30kmほどです。ここでは少しだけ雲が切れて、太陽の姿が見られました。前線を通過できたか?
長かった高速走行もあと30km。ただし時間は予定から約1時間遅れ。
小矢部川SAを出ると、すぐに石川県金沢市です。予定通り金沢西ICで北陸道を降りました。料金所ではちょっとしたトラブル発生、通行券が雨で濡れていたので機械で読み取りできず、支払いに時間がかかってしまいました。雨の日はこれがとても困ります。
R8で金沢市を南に向かいましたが、いきなりルートミス。市の中心部に向かってしまっていたので、地図を確認して走行を仕切り直し。r22の山側環状で西に向かいました。ところで、その途中で気づいたのが「伏見台」という交差点。何か見覚えがある...と思いをめぐらせていたら、小学校時代の、転校していった友人の引越先だったのでした。25年前の記憶がいきなり甦ったのに驚きました。
25年前の記憶が甦った...。意外なことを覚えているものです。
しばらく走行を続けると、ようやく本命のR157にたどり着きました。ここからいよいよ山に分け入って行きますが、谷間にはガスがかかっていて、見晴らしはあまりよくなさそうです。谷間の入口にあった「道の駅 しらやまさん」でこの先の道路情報を収集しましたが、通行止めや工事などの話はなく問題なさそう。山道に入るのでタイヤと足回り、ライト周りのチェックを行ってから再スタートしました。いよいよワインディング路ですが、フルウェットなので慎重に行かねば。
いよいよ行くぞ、ワインディング。ただしウェット路面なので走行注意。
R157は整備されていて非常に走りやすかった。交通量も少なく(この天候ではね...)、工事に向かう大型ダンプがいなくなってからはそれなりに快適。急勾配の登坂車線付きの坂を駆け上がっていくと、横に巨大なロックフィルダムが出現しました。手取川ダムというそうですが、ガスが濃くてあまりはっきりとは見えませんでした。後続車がいたので前に出られないように長居はせず、そそくさと出発しました。
手取川ダム。ロックフィル式のため表面に石が見えるのが特徴です。
ダムを過ぎるとトンネル連続区間になります。これらのトンネルは幅が比較的狭いのと、コンクリート舗装のため滑りやすいため走りにくい。実際、一度は横滑りして怖い思いもしました。トンネル内部は直線主体とはいえ、慎重に水たまりを避けないと思わぬ落とし穴にはまりそうです。幸いにもダム湖に出てからはガスも薄くなってきて、眺めも少し楽しめるようになってきました。
ダム湖の様子。晴れていれば格好のドライブルートなのですが。
川をさらに遡っていくと、道は徐々に高度を上げていきます。谷峠のトンネルを抜けると、正面に大きな塔が立っていました。ここから福井県に入ります。う〜ん、とうとうここまで来てしまった。しかし、この標識の気合いの入れ方は半端ではない...恐るべし、福井県。
峠の福井県側は濃いガスが出ていて、一番ひどいところでは視界が約200m。さすがにこの状態では追い越しも仕掛けられないので、前走車についてそろそろと坂を降りていきました。
福井県に突入。ここから大野に向けて下っていきます。
視界約200m、谷底は全く見えません。
ところが、その隊列の先頭がやたらとゆっくり走るため、しばらくかなり遅いベースで引っ張られてしまいました。幸い、すぐ後に比較的長い直線と追い越し可能区間があったので、3台まとめてオーバーテイク。これ以上予定から遅れたらさすがにまずいので、ちょっとだけ頑張りました。
峠を越えてから約1時間で大野市に到着。ここは既に雨が上がっていました。越前大野駅の前でコーヒー休憩、駅舎が風情がありますね。お土産を購入しようかとも思いましたが、駅周辺に買えそうな店もなかったので、そのまま出発しました。次は九頭竜湖を抜け、今日の宿泊地である岐阜県郡上市白鳥を目指します。
越前大野駅前にて。ひなびた静かな街でした。駅舎の造りが凝っています。
大野からはR158で東へ。そちらの方向を見ると深い雨雲がかかっていて、実際のところ谷間ではかなり激しく降られました。慎重に行こう、と思いつつ走っていると前をハイペースで飛ばす軽自動車がいて、車間を一定に保って走行しているといいスピードで走れてしまいました。やはり引っ張られるのは気分的に楽ですね。あの軽、なかなかやるな。
大野から約30分で「道の駅 九頭竜」に到着しました。ここまで来るとようやく雨も上がり、なんとか一息つけました。あとはダム湖を横目に山を越えて岐阜県側に下りていきます。ちょっと行ったところに、またもや巨大なロックフィルダムが出現しました。
道の駅 九頭竜にて。雨も峠を越えたようです。
またもやロックフィルダム。九頭竜ダム、これも大きい。
九頭竜湖畔のR158は路面も良く、絶好のワインディング・ロードでした。路面状態も良好で、コーナーの切り返しも多くて非常に面白くて走りやすい。濡れているのがつくづく惜しかった。
R158をしばらく行くと、「中部縦貫道」という表示が出てきます。これがいわゆる油坂峠道路で、将来高速の一部となる前提で建設された道路です。現在は無料で通ることができますが、まだ時間が早いこともあってワインディングが期待できる旧道をまずは走ってみました。旧道の側を新しい道が立体的に走っていて、なかなか壮観です。峠を下っていると、今日泊まる岐阜県郡上市白鳥の市街地が見えてきました。
油坂峠を下ります。見えているのは油坂峠道路と白鳥市街。
市街地に降りてきましたが、まだちょっとだけ時間が早かったので、油坂峠道路を1往復してきました。面白かったのは高度を稼ぐために、トンネルもループ状に曲がっていたのです。また、トンネルでない部分でも山肌を高架で豪快に回り込むなど、道の造りとしては非常にユニーク。よくこんなの造りますね...。道そのものもさすがに高速規格だけあって走りやすかった。
さて、この時点で17:00。宿には18:00に行くことにしていたので、少し余裕があります。ここまでの走行でジーンズ以外はすっかりずぶ濡れだったので、温泉に入ってこざっぱりしてから宿に向かうことにしました。行ったのは郊外にある「美人の湯 しろとり」。ここの温泉は湯に特徴があって、感触がつるつるなのです。じっくり露天風呂に浸かって、身体をしっかりと暖めて復活させました。良い湯でした。
美人の湯 しろとりにて。温泉で復活!
市街地で給油を済ませて、宿にチェックインしました。今回もインターネットで調べて予約しました。この日お世話になったのは「角忠旅館」。部屋も広くてリラックスできました。夕食は囲炉裏で砂肝や地鶏を焼きながら、地酒を頂きました。焼き終わった後には蕎麦や雑炊まで出て、まさにフルコース。これであの価格は大満足です。地酒はお勧めだという白鳥の「元文」を飲んでみましたが、口当たりがよくて美味しかった。
隣では岸和田から来たというグループが同じように会食していて、色々と話をしました。水茄子の浅漬けまでお裾分けでごちそうになり、久しぶりに関西の言葉を聞けたのは嬉しかった。
夕食は期待以上に豪華でした。またぜひ食べに来たい。
この日の走行は670.2km、一日通して雨でしたが何とかほぼ計画通り走れました。ただ、部屋に帰って布団に寝ころぶと、速攻で意識がなくなりました。さすがに疲れてたみたい。
翌朝、いつも通り5:00に目が覚めました。窓から外を見てみると見事な晴れ模様。視界の限り雲一つ見えず、今日は走りを存分に楽しめそうです。やっぱり来て良かった。
計画より少し早め、7:30に宿を出発しました。今日は中央道を使って帰る予定なので、小仏トンネルで発生するであろう渋滞を避けるためにも、できるだけマージンを持っておきたかったのです。
いよいよ出発、今日は素晴らしい天気です!
まずはR156で南下、郡上八幡を目指しました。白鳥からは約20kmで約30分弱の行程。日曜の朝なので車も少なくて走りやすかった。ここは3年前にCB400SFでも来たところです。予定よりも早く到達したので、郡上八幡城に寄ってみました。ここにあるのは山内一豊と千代の像です。初めて訪れた時にはこんな嫁さんもらいたいと思ったものですが、あれからもう3年...。やたらと旅に出まくって落ち着きのない日々の連続。いったい何やってんだ、自分。
郡上八幡の市街地。密度の濃い、静かな街です。
一豊と千代の像。そういえば未だに縁なしの自分であった。
さて、気を取り直して今度はR472で高山に向かいます。この道は紹介によればゆるやかな谷間を走り抜けていく快走路とのこと。途中「道の駅 明宝」があり、早朝にもかかわらず開いていたので、昨日買えていなかった職場へのお土産を購入しました。まめなことではありますが、これも最近はコストを抑え、安くて大量に入っているものを選んでいます(浮いた分はガソリン代?)。
道の駅 明宝でお土産を購入。これで憂いなく快走できる。
道の駅を出ると、道は緩やかに峠に向かって登っていきます。本当はワインディングが期待できる坂本峠に行こうと思っていたのですが、分岐の部分で表示が出ていて、落石で通行止めになっていました。止むなくその部分をバイパスする有料道路、飛騨美濃道路の入口に向かいました。通行料は300円と、距離を考えるとちょっと高目ですが、選択肢なしです。
飛騨美濃道路の入口。トンネルを抜け、せせらぎ街道に向かいます。
有料道路を抜けてしばらく走ると、R257/472はやがてr73へと名前を変えます。この区間は郡上街道といいますが、「せせらぎ街道」という通称の方が有名ですね。広めの谷間を抜けていくこの道は非常に気持ちの良い快走路でした。前走車もいなかったので、自分のペースでコーナーをクリアしていくのが非常に楽しかった。路面状態も良く、最高のツーリングルートです。バイクにも大分出会いました。
ここからせせらぎ街道がスタート。非常に走りやすい道でした。
道の側を渓流が流れていて、せせらぎが聞こえます。まさに名前通り。
道の駅から約30分強、谷間が開けてくると道はR158に合流します。ここからは東に転じて、高山市に出てきました。3年前はここから荘川経由で郡上八幡に出たのですが、今日はまた違った道で回ってきたことになります。ただ、市街地ではゆっくり休めそうなところが見つからなかったので、高山駅前にちょっと寄っただけで再び走行を開始しました。
高山駅前に到着。大型バスが一杯でした。
ここから木曽福島に向かう予定だったのですが、高山の東南にあるR361の美女峠の区間は、狭くて走りにくいことは前回の経験から分かっていたので、R41で少し南下してから横道を使って回避しました。小さな山を越えてR361に合流してすぐ、正面に中央アルプスが現れました。いつものことですが、山の陰から大きな景色が見えると、小さな喜びを感じられます。
谷間から現れた中央アルプス。こういうのが見えるとはっとします。
R361は長野県境近くまでは片側1車線の快走路です。3年前と同じく「道の駅 飛騨たかね工房」で休憩しました。この先が長野県との県境になり、いよいよ木曽路に突入します。それにしても今日は良い天気、まったく雲が見えません。これなら山の稜線もくっきり見えるはずです。最高の景色が拝めそう。
道の駅 飛騨たかね工房にて。今日はアイスはまだいいや。
この先は少し狭い部分がありますが、距離的には短いのでそれほど時間はかかりませんでした。県境を越え、開田高原に出てくると中央アルプスにかなり接近してきました。このあたりのR361はまさに格好のワインディング路です。交通量も少なくて路面もよく、右に左に切り返すコーナーが連続するので非常に楽しかった。スロットルをじわっと開けながら、軽い体重移動で車体を倒し込んで曲がるのがとてつもなく面白い。おかげでいつもよりちょっぴりオーバーペース気味でした...。
中央アルプスの山並みが大きくなってきました。
本日、いやこの旅で最高の一枚でしょう。御岳の美しい姿です。
景色を楽しんだ後は、九蔵峠を降りて木曽福島に向かいました。ガソリンはまだ半分ほど残っているはずですが、これから山に分け入るのにはちょっと心細かったので、R19に合流した後に木曽福島の市街地に出てそこで給油しました。これで、御岳にアプローチする準備万端です。ただ、時間はちょっと遅くて11:00。あまりゆっくりはできなさそうです。
木曽福島の南から、r20に入って王滝村を目指しました。途中からはr256に入って山深くに進んでいきます。道は整備されてはいるものの、小さなコーナーが多くてハイペース、というわけにはいきませんでした。約20km弱走ってようやく村の中心部に到達、ここから御岳スカイラインで、7合目を目指すことにしました。
御岳スカイラインは全長約20km、全線片側1車線ですが、結構すさまじい道でした。路面もかなり荒れているので、ハイペースで走るのはお薦めできません。VTR1000Fでも2速でないと登れないぐらいのコーナーもありました。終点は三笠山で、標高2,200mぐらいだそうです。ここの駐車場から見る御嶽山は、大迫力です。
御嶽山の圧倒的な姿。あぁ、ホントに来て良かった。
とはいえ標高2,200m。我がVTR1000Fはやっぱりアイドル打てませんでした。おまけに夏装備だと寒いので、すぐに折り返すことを決断。ルートはスキー場のど真ん中を縫うように走る部分もあって、そこから見る景色はすばらしい。ただ、ガードレールがないので結構心細いです。道も写真のようにかなりクネクネと曲がっているので、気をつけないとブレーキにかなり負担をかけてしまいそう。V2エンジンのよく効く制動効果を使ってそろそろと降りていきました。
九十九折れで降りていきます。スキー場なのでガードレールがありません。
王滝村の中心地に近づいたところに、「うしげの湯」という温泉施設がありました。2,000m超の空気で身体も冷えたので、ここで暖まってから帰途につくことにしました。残念ながら露天風呂は温度が低いということで入れず。内風呂も期待よりもちょっと狭かったのですが、内風呂からも御岳の姿が見えたので満足です。
うしげの湯で暖まってから帰ることにしました。
その後は元来た道を木曽福島まで戻りました。この時点で13:00なので、昼食を食べても深刻な渋滞には巻き込まれないだろうと判断、「道の駅 木曽駒高原」で昼食休憩にしました。ここでは地鶏丼を注文してみましたが、ちょっと玉子がキツかった。
道の駅で昼食休憩。明日は仕事なので、そろそろ戻りますか。
道の駅を出てしばらく走ると、R19から再びR361に入り、伊那方面へと向かいました。権兵衛峠道路は高規格道路で線形も良いので、ハイペースで飛ばすことができます。全長4.5kmの権兵衛トンネルを抜け、下っていくと正面に南アルプスが現れました。そういえば、今日は北・中央・南アルプスの姿を見られたことになります。
正面に南アルプスが現れました。これで全部見たことになる?
伊那に到着したのが14:00、中央道は日曜の夕方は大渋滞するので、ここで終了判断をしました。伊那ICから中央道に入線し、一路東京方面へ。途中、長野道分岐・岡谷JCTで上信越道回りにするか迷いましたが、ここまでかなりの距離を走ってきているので、今回はそのまま中央道で帰ることにしました。
途中、双葉SAで最後の給油を行って、ほとんど休まずにそのまま走行続行。大月までは順調に流れたのですが、残念ながら渋滞は発生していて、上野原付近でソロソロと進む羽目になってしまいました。渋滞の先頭はやっぱり小仏トンネルでした。
圏央道分岐・八王子JCTから北上し、関越道へ。関越道に合流した後の三芳PAで最後の休憩です。時間は17:00前で、なんとか疲れを最小限にできる時間帯に帰ってこれたようです。所沢ICで高速を降りて自宅の近所で最後の給油を行い、17:30ごろ無事に帰宅しました。
なんとか目標時間内に終了しました。やっぱり疲れたなぁ。
2日間の走行距離は1,201.9km(うち一般道488.4km)。消費ガソリンは56.8Lで、平均燃費は21.2km/Lでした。
1日目は最大に苦しく、2日目は最高に爽快な旅でした。
今回は、かなり大回りしてきました。
やっぱり岐阜県は面白い道が多い。また機会を作って行きたい。
2008.05.17
職場のグループツーリング
職場でグループツーリングを企画しました。私の職場では2年前に組織変更があって、人数が大幅に増えてグループが大型化。今更ながらですが、その交流も兼ねてということで声をかけたところ、私も含めて7人の参加となりました。さらには飛び入り参加もあり9台での走行となりました。
コースは関越道で北上、松井田妙義ICから碓氷バイパスを上がり、軽井沢から佐久へ。峠の釜めしを食べて小諸のチェリーパークラインを往復し、あぐりの湯こもろで露天風呂に入ってから帰ってくるという短いながらも内容充実の計画です。ほとんど編隊走行しましたが、碓氷バイパスとチェリーパークラインの登りは自由ペース区間の設定にしてみました。もっとも私は再集合場所の設定のため、1台だけ先行して先に待っている必要があるので、頑張って走ってました。
チェリーパークライン・高峰高原にて。ここから見下ろす新緑がきれいでした。
時間設定で見ても行程は概ね順調でした。少しチェリーパークラインで時間を使いすぎてしまったものの、あぐりの湯こもろで浅間連峰を眺めながら露天風呂でまったり。もう帰りたくない...雰囲気になってしまいました。
浅間山をバックに、今回の参加者と愛車。
お疲れさまでした。良い天気でよかったですネ。
あぐりの湯こもろで一次解散、佐久乃おぎのやで二次解散にして、私は上信越道で帰途につきました。途中の表示板では鶴ヶ島JCT〜所沢が渋滞しているとの情報が出ていたので心配したのですが、私が通過する時には渋滞は解消していました。理由はどうも雨だったみたいで、鶴ヶ島より南は路面がかなり濡れていました。
本日の走行、368.2km(うち一般道121km)。消費ガソリンは18.7Lで平均燃費は19.7km/L。やっぱりチェリーパークラインの登りでエンジンを4,000〜5,000r/minで回し続けたのが効いてしまったか?
2008.05.04
東京・神奈川を彷徨
タイヤを交換したこともあり、皮むきに出かけました。今回は趣向を変えて、GWで車が少なくなるであろう都心を走り回る、というコンセプトです。考えてみると、関東に来てからあまり東京を車やバイクで走った覚えがありません。地図で見ると道が複雑なので公共交通機関で行った方が間違いないというのもあるのですが、道路から見る景色はまた普段とは違うので新しい発見があるかも...。
まずはR254川越街道で南下、都心部を目指します。
川越街道で東京突入。成増と池袋、ここらへんは見慣れた道。
休みの早朝とあって交通量極めて少なし。皇居のまわりの新緑がきれいでした。しかし、この日は天気はいまいちで、今にも泣き出しそうな空にビルも霞んでいました。
九段下を通って竹橋へ。官公庁も雨雲に霞む。
国会議事堂の前を横切り日比谷公園へ。道路独り占め。
次に目指したのは銀座と日本橋。こちらも普段テレビで見る姿とは全然違います。静かな雰囲気。
銀座を走り抜け、日本橋へ。車も少ないのでいつもとは違う雰囲気。
日本橋の道路元標を横目に、今度は南に進路変更。ウォーターフロントへ。
日本橋は道路の中心、その後は南下して月島へ。
もんじゃ焼きで有名な月島を抜け、橋を渡って有明・台場に向かいました。
月島から有明・台場へ。潮の香りが心地よい。
台場からはレインボーブリッジを渡り、首都高1号羽田線の下を汐留の裏手を通って羽田空港へ。
汐留の裏手を南下、湾岸に出て羽田空港へ。
羽田空港からは内陸に戻り、川崎を横浜に向かい南下。横浜ではみなとみらい21に立ち寄り、空を見上げる。
川崎を通り抜け、横浜へ。みなとみらい21で空を見上げる。
赤レンガ倉庫を横目に、山下公園の横を走り抜ける。ここに来るのは14年ぶり。緑がとてもきれいでした。
ご存知赤レンガ倉庫と山下公園・氷川丸。
そのままR16で横須賀へ。ところが終点の観音崎は観光の車で渋滞していたため、即座にUターンして再び横浜まで戻ってきました。途中、雨に降られるという事態に。天気予報、5月に入ってから全然当てにならない。
観音崎は大渋滞で訪問断念。取って返して、ひたすら走行しまもなく関内に到着。
来た道を戻るのでは芸がないので、内陸部を北上することにしました。R16で相模原を抜け八王子まで北上。八王子では有料バイパスを町田街道・高尾街道で迂回し市街地を回避。拝島を過ぎて瑞穂から右折し所沢を抜けて自宅に帰着しました。11時間30分でツーリング終了。
道の駅 八王子と横田基地ゲート。
あれ? なんか最初のもくろみと随分違ってるような気がする...。
本日の走行、一般道ばかり281.5kmでした。
2008.04.30
走る、走る、止まらず走る。
連休2回目のお出かけは、いつもの会津です。道路交通情報センターの冬季通行止め情報を確認していると、私のお気に入りの道、R252の福島・新潟県境が予定を前倒しで4月24日に開通するとのこと。今なら雪が残った景色が見られるだろうということで、行ってみることにしました。6:00に出発して外環道和光北ICから高速に入線、川口JCTより東北道に入り北上しました。
この時期の出発が一番身が引き締まる...空気ひんやり。
東北道下りは平日ということもあり比較的空いていました。流れに乗って120km/hで巡航、栃木・福島県境近くの那須高原SAまで一気に走行しました。この先の一般道ではGSがあまり期待できないのでここで給油、福島県に入ってしばらく行った須賀川ICで高速を降りました。ここからは初ルーティングです。地図で見ると須賀川から西に進むR118が適度なワインディングが期待できそうだったので、そちらに進んでみることにしました。
R118は田園地帯のど真ん中を抜ける、広くて走りやすい道でした。ただし、中央分水嶺である鳳坂峠だけは狭くてタイトコーナーの連続する峠道で、なかなか面白かった。鳳坂峠を越えて少し下ると正面に湖が見えてきました。羽鳥湖です。
遠くには冠雪した山々が見えています。のどかな雰囲気。
羽鳥湖を過ぎると、道は谷間を日光街道に向けて進んでいきます。道は良く整備されていますが、景色の移り変わりが少ないのでやや退屈。高速を降りてから約1時間でR121に出てきました。
この近くには以前に訪れた江戸時代の宿場町跡である大内宿があります。ここのアクセス道路がタイトコーナー続きで楽しいので、そちらに入ってみました。大内宿の手前ではちょうど桜が咲いていて、道を明るく彩っていました。このあたりはまさに今春を迎えているということですね。
道を彩る桜。天気も良く最高の気分。
大内宿は前回来ているのと、もう少し足を伸ばしたかったのでそのままスルーしました。その先にはロックフィル式の大内ダムがあり、ここで再度の休憩を取りました。休憩のインターバルが伸びきっているので、そろそろ首が痛くなってきた。この後はまめに止まらなければ...。この辺りは標高も少し高いので、温度はちょうど良かった。
水際で休憩です。静かに休めるのがGood。
大内ダムからは会津若松市街に向かって下っていきます。r131はよく整備されているのですが、コーナーには縦溝が切ってあってハンドルを取られ、非常に走りにくかった。4輪だと横滑り防止、ハンドルを導く効果があるのでしょうが、2輪にとってはやっかいな路面です。
盆地に下りてからはr23を経由しR118に出て北上。途中、市街地を避けるためにr64で市街地の東側を迂回、R49に出てきました。R49を東に向かい有料道路・磐梯山ゴールドラインへ。道路交通情報は夜間通行止だけだったので、走れるようです。ゲートで料金を払って山腹を駆け上がりました。
残念ながら晴れてはいるものの遠くは霞んでしまって、猪苗代湖ははっきりとは見えませんでした。路肩にはまだ雪が残り、標高の高いところでは空気がひんやりして少し寒いぐらいでした。
猪苗代湖、霞んでいるのではっきり見えないのが残念。
雪の残る磐梯山。夏とはまた違った趣きです。
磐梯山ゴールドラインでは数ヶ所で写真を撮った以外は、走りを満喫。裏磐梯に出てきました。次は桧原湖東岸を北に向かいました。まだ時間が早かったので、米沢へ通じる西吾妻スカイバレーを走りたくなったのです。こちらは急勾配で白布峠に向けて駆け上がる道です。路面は少々荒れ気味ですが、タイトコーナーの立ち上がりでパワーを掛けて思い切り加速するのが楽しかった。
残念ながら、途中に工事で対面通行をしているところがあって、大分待たされそうだったので白布峠の前で引き返しました。それでも東鉢山七曲がりからは磐梯山と桧原湖、連続ヘアピンコーナーを見られました。
これが特徴的な東鉢山七曲り、連続ヘアピンです。
西吾妻スカイバレーを下りてからは檜原湖西岸を南下しました。桧原湖は東西南岸で、いろいろな表情を見せてくれるので走っていて面白い。ただし、西岸はまだ未改良部分もあるので走行には注意が必要です。改良の済んだところでは展望台も設置されているので、湖面の向こうにそびえる磐梯山も見ることができます。
桧原湖は一周すると色々な表情を見せてくれます。
南岸からはR459で西へ進路をとり、喜多方に向かいました。もちろんいつものラーメンがお目当てです。ちょうど12:00に駅前に到着し、いつもの丸見食堂に入りました。さすがに平日のせいか空いていました。
前回列車で来た際に頼んだ「ねぎチャーシューメン」を再び注文したのですが、なぜだかチャーシューが半分刻まれてました。ん? これでは「きざみチャーシューメン」ではないか? まぁ、こちらの方が食べやすいのでいいのだが...ちょっと釈然としない。
前回とは趣が...? きざみチャーシューじゃないのコレ!?
腹ごしらえの後は喜多方を出発しr21で南下、R49を西に向かいました。途中で2回目の給油を行いましたが、230kmあまりで10L程度しか入らなかったので、今回はそこそこ燃費も伸びてきているようです。
会津坂下からはいよいよ本日のメインイベント、R252の走行に移ります。R252の只見川沿いに走る区間は沼田街道と呼ばれ、ハイペースで走れる道。抜き所も多数あるので前を塞がれてもそれほど引っ張られずに済みます。ところがこの日は次から次へと前走車が現れるため、白線区間では常に追い越しを仕掛けなければならず、非常に気疲れしました。
それでも約1時間で中間地点の只見に到着。山間から見える田子倉ダム後方の山は、まだまだ雪がかなり残っていました。その一方で駅の裏にある神社の周りでは桜が満開。ここは、今まさに春です。
田子倉ダムの向こうには、雪の壁。
駅の裏手は賑やかでした。春爛漫です。
R252六十里越のワインディング区間に入る前に、田子倉ダムから湖を眺めてみました。雪解けに備えてなのかどうかは分りませんが、今のところ貯水量は少なめのようです。ここから40km弱の区間が格好のワインディング路、ただし思ったよりも雪が少なくなっていました。これなら開通が早くなったのも頷ける。さてここからがお楽しみ、気合いを入れていよいよオン・ステージです。
田子倉湖の背後には、まだ雪の多く残る奥只見方面の山々。
通行止めが解除されてすぐということで、予想通り路肩には除雪された雪が残って、水が溶け出していました。このせいでコーナーでは路面が濡れていて思うようにパワーが掛けられないのがもどかしかった。また、スノーシェッドの中でも水が天井から落ちてきていて、ウォーターカーテン状態。なかなかハードな展開でした。多分、走り終えると車体は真っ白になっているのだろうな...。
県境手前の展望台から振り返ってみましたが、まだ山は茶色が目立ちます。これからが新緑の季節、一気に風景の色合いが変わってくるはずです。
田子倉湖、2006年の写真と見比べれば違いは一目瞭然。
総合的に判断して、ここは私の中でベスト・ワインディングです。
六十里越を越えると新潟県です。こちらは深い林の中を魚沼方面に駆け降りていく道で、ある程度標高が下がってからは渓谷の趣きが出てきます。このように変化に富んでいるのがこのR252の特徴で、これによって何度来ても飽きません。
途中で気づいたのですが、先月只見線の列車から写真を撮った景色を発見。1ヶ月前は橋も埋もれていましたが、今はすっかり雪も消えています。雪ってこんなに早く消えるものなんですね...南国生まれにとっては正直驚きです。
先月列車から写真を撮ったところです。すっかり雪は消えました。
15:30過ぎに魚沼市小出に到着しました。ここまで約550km走行してきましたが、自宅まではあと200km。数字だけ見るとうんざりするような距離ですが、帰らないわけにはいきません。「道の駅 ゆのたに」でお茶を飲んで、首をよく回してから出発。小出ICから関越道に入り南下を開始しました。
ここまで550km走行。あと200km、安全運転で帰りましょう。
新潟側は風がやや強いと判断されたのか、80km/h規制が敷かれていました。指示に伴い通常よりも速度を落として走行しましたが、風の影響はあまり感じることなく規制の根拠はよくわかりませんでした。ただしこの区間は交通量が少ないので、走行そのものは快適。さすがに一日中陽が当たらない関越トンネルの入口付近は非常に寒かった。
沼田を過ぎたところにある赤城高原SAで最後の給油を行いました。ここからは交通量が増えるので、車間距離に気を使う緊張する区間が続きます。
あと100km強ですが、交通量が増えるので慎重さが要求されます。
この日は幸い渋滞もなく、順調に最寄りの所沢ICまで戻ってこれました。やっぱり出かけるのは平日に限るということですね。18:00には高速を降り、18:20ごろ無事に自宅に帰着しました。今回はほとんど走ったことのあるルートでしたが、この季節に訪れたのは初めてということもあり、目新しい景色を見ることができたのが良かった。
本日の走行、750.2km(うち一般道344.9km)。最後の給油が中途半端だったので、燃費計算はできませんでした。
いつものルートですが、新しい発見も多々あり。
2008.04.28
走る、走る、とにかく走る。
連休に入りました。今年は帰省しなかったので、バイクで走るには一番いい季節を楽しむことができます。さて、連休中ですがこの日は実は平日。出かけるにはこういうタイミングを選ぶのが吉でしょう。
今回は甲州名物ほうとうを食べたくなったので、西に向かうことにしました。ただ行って帰ってくるだけでは面白くないので、少し遠回りをしながら回ってくることに。6:00に出発しましたが、曇っていて少し肌寒かった。
予報では晴れのはずだが...曇ってる。
R463で所沢市内へ。いつも通り市街地を抜け、秩父方面に向かうR299に入ります。そういえば、この道には面白い標識があるのです。それが下の図で、どこに行ってもR299というわけです。バイパスが旧道に直角に交わっているのでこんな表示になるんですねぇ。
R299に乗るには、どこに向かえばいいの?
飯能市を抜け、R299は高麗川と並行して走る区間に入ります。残念ながらこの日も大型ダンプに阻まれてペースを上げられず、我慢を強いられました。途中の信号待ちを利用して前に出られたので、ペースアップしましたが予想よりも少し時間はかかってしまいました。秩父では「道の駅 ちちぶ」で休憩。店が開いていれば朝食にパンでも買おうと思っていたのですが、残念ながら早すぎたようです。武甲山も今日ははっきり見えています。
道の駅 ちちぶにて。ここから北上して神流川を目指します。
秩父からはR140で北上、川下りで有名な長瀞からr13に入り、山を隔てた神川町に向かいました。この道は短いものの急勾配の九十九折れのある楽しい道...だったのですが、ここでも前走車に行く手を遮られ、ペース上がらず。今日は巡り合わせが悪い...。
神流川沿いを走るR462に入ったところにあった「道の駅 上州おにし」で2度目の休憩。ここでは懐かしいものがありました。おそらく小学校だったのでしょうが、道の駅の中に古い校舎が残っているのです。私が小学校の頃はここまでではないにせよ木造校舎が残っていたので、懐かしく感じました。
木造校舎...この雰囲気が懐かしい。
神流川に沿って走るR462は絶好のワインディング・ロードです。時々工事車両が走っていましたが、ここでは道を譲ってくれたので快調にハイペース走行できました。やっぱりVTR1000Fの醍醐味は軽やかなヒラヒラ感だと思います。高速コーナーよりもタイトな切り返しが続く道の方が、ライディングしていて楽しい。天気も良くなってきて、日差しに輝く新緑の中を走るのは気分爽快。
しばらく走ると、群馬県の最西である上野村に到着しました。「道の駅 上野」でしばし休憩。ここから酷道区間に突入します。本来は一番まともな道であるぶどう峠を越えようと思っていたのですが、災害復旧工事で通行止め。止むなくR299十石峠に向かうことにしました。
さすがにまだ朝早いので誰もいませんね。
十石峠は一昨年にも訪れていますが、急勾配で1〜1.5車線、林道並みの道で群馬と長野を結んでいる道です。かなり山深いところを通り、かつ路面も良くはないのでできれば避けたいところだったのですが。ただ、これを使って長野側に抜けないとほうとうを食べられない...ということで、ゲートを抜けて突っ込みました。
酷道区間に入るとやっぱり落石があったりして、一瞬たりとも気を抜けません。念のためヘッドライトをハイビームにしてそろそろと峠を駆け登っていきます。標高が上がってきましたが、それほど寒いとは感じませんでした。十石峠では展望台に上りましたが、正直それほどすごい景色が広がっているとは思えない...。
十石峠より東を望む。山深いところです。
十石峠を長野側に下り、R141を少し南下して今度は麦草峠に向かいました。正面には蓼科山や、それに連なる山々が冠雪した姿を見せています。道路情報を見ても特に注意点がなかったので、再び山岳区間に突入。この道を走るのも久しぶりですが、比較的広いので走りやすかった。ただし勾配はきついので、思った以上にアクセルを開けないとスピードが乗っている気がしません。
途中、標高1,708mのところにあるレストハウスから佐久方面を振り返ってみました。少し霞み始めていたのが残念。
標高1,700mまで上がってきました。少し肌寒い。
レストハウスを出発すると、まだ道は山を駆け上がっていきます。この麦草峠(標高2,127m)は、志賀草津道路の渋峠が無料開放されるまでは国道の最高地点だったのです。ご覧のようにまだ路肩には雪が残っていて、空気が非常にひんやりしていました。写真を撮るために停車したのですが、さすがに空気が薄くてアイドルが弱々しかった。
ここから今度は蓼科高原に向けて下っていきます。
本日の最高地。さすがにかなり寒かった。
蓼科高原を降り、R152と合流して茅野方面に向かいましたが、そちらへの用事は特にないので進路変更。国道と並行して高いところを走るr17で南に向かいました。しかし、ここでついに燃料計が点滅開始(残り約4L程度)。そこで山を降りて中央道諏訪南ICの入口にあったGSで給油しました。ここまで250km、ちょっと引っ張りました。
給油後はR20に出て、甲府方面に向け走行しました。しばらく走ると山梨県境ですが、ここで昼になったので「道の駅 信州蔦木宿」で昼食休憩。以前、ここでほうとうを食べた覚えがあったのでそういうルーティングにしたのですが、残念ながらメニューが休止中(軽いショック)。仕方がないのでお薦め「そば定食」になりましたが、ご覧のようにヘルシーな取り合わせ。これはこれで美味しかった。
そば定食。ヘルシーで美味しかった。やっぱり薄味が好き。
山梨県に入り、甲府まではR20で順調に流してこれました。ただ時間はまだ14:00前で、まだ少し走りが物足りない。そこで、甲府市内からR358で南下してみることにしました。目標は本栖湖です。
R358、精進ブルーラインは期待以上に急勾配な道路でした。山と山の狭い谷間をへばりつくように登っていきます。路面も比較的スムーズで走りやすく、登り車線のみ追い越し可能区間が設定されていました。しかし、トレーラーを先頭にした集団に途中で追いついてしまい、抜くに抜けず...かなりフラストレーションがたまってしまいました。
長いトンネルを抜け、山を回り込むとそこに富士山の姿が現れました。今まで視界が山で閉ざされていたこともあり、それが開けた正面に現れた雄大な姿。感動の一瞬です。
トンネルを抜け、山を回り込むと...。
真っ正面に美しい姿が! しかも、こんなに大きい。
しばらく走るとR139に合流しました。今日はここから少しだけ西に行ってみることにしました。目標は本栖湖です。湖畔を一周するr705を使い、ひと回りしてみました。北岸からは富士山が見えますし、東岸ではまだ桜が満開状態。いろいろな雰囲気を楽しめるのが良かった。
東岸より本栖湖を見る。桜がキレイでした。
さて、本栖湖に来たのは訳があります。先日DVDを見た「仮面ライダー THE NEXT」劇中のバイクチェイスシーンですが、エンドクレジットで表示されていたのがこの本栖湖だったのです。そこでわざわざ寄ってみたというわけ。さて、実際に走ってみて見覚えのある場所があり、バイクを停めてそこで振り返ってみると...! そうか、ここだったのか。意外に狭い範囲で撮影してたのだな。
後でDVDを見返しましたが、まさしくココです。
さすがに14:00を回ってしまったので、下道だけで帰ろうとすると限界時間です。本栖湖からはR139で帰途につきました。ただひたすら、流れに任せて東を目指すだけ...あまり面白くない。
ところで、実はR139は静岡県富士市から、富士山の北西を回って東京都奥多摩町を結んでいます。つまり、この道をそのまま行けば奥多摩に出られるということです。ただしその間にあるのが松姫峠で、これがまた酷道。とても100番台の国道とは言えないような道なのです。そうは言っても幹線のR20なんかを使おうものなら渋滞間違いなしなので、大月から北上することにしました。本日2度目の酷道区間のはじまり、はじまり。
酷道区間のはじまり、はじまり。
山越え区間は1.5車線の道。長く苦しい道のり。
峠越えは長くて辛かった。北側斜面を降りたところにあるのが山梨県小菅村です。山を下りているときに気づいたのですが、ここではたくさんの鯉のぼりが谷間を泳いでいました。こういうの、最近はあちこちでやっていますよね。そういえば、去年は四国で「本家」を見たよなぁ。やっぱり、鯉のぼりは山の上からではなく、下から見上げるに限ります。
谷間を泳ぐこいのぼり。そういえば去年は本家を見たな。
奥多摩町でR411と合流、ここから青梅に向かいました。しかし、予想以上に時間がかかって青梅市街に出てきたときには17:00を回っていました。ここから狭山丘陵を抜けて自宅まで戻るのですが、所々渋滞が予想されるので夕食を摂ってから帰ることにしました。青梅といえば天麩羅の「天徳」さんです。やっぱりここの天丼は美味しい。漬物としじみの味噌汁とのコンビネーションは最高です。
ちょうど夕飯時。食べてから帰ることにしました。
青梅から狭山丘陵を抜け、所沢市街を通り抜けて自宅に帰り着いたときにはすっかり日が暮れていました。ガソリンもなんとか持って、自宅近くの最寄りのGSで給油してから戻りました。考えてみると、食事以外はほとんど止まらずにシートに乗りっぱなし。さすがに疲れたなぁ。
本日の走行は13時間30分、一般道ばかりで488.3km(!)でした。消費ガソリンは26Lで平均燃費は18.8km/Lと、一般道ばかりにしてはあまり伸びませんでした。きっと、タイトな道が多かったからでしょう。
走りも走ったり。一般道走行だけで450km超えたのは初めて。
2008.04.20
走る、食べる、浸かる。
ライダーにとっては嬉しい季節になってきました。今週は土曜日の天気が今一つだったので、日曜日に出かけることに。正直月曜日が辛くなるのですが、あと1週間でGWですから何とかなるでしょう。
今回の目標は今年初の信州方面。碓氷峠から長野を経て白馬へ、そこから北上して糸魚川に出て、今度は上越経由で六日町に出るルートです。距離は控えめですが一般道もそれなりに走るルーティングです。いつも通り6:00に出発しました。
出発! 今年初、信州方面へ向かいます。
所沢ICから関越道に乗って北上しました。日曜の朝とあってクルマも少なめで走りやすかった。藤岡JCTから上信越道に入り、甘楽PAでちょうど1時間弱になったので休憩しました。
松井田妙義ICで高速を降りて、R18碓氷バイパスに入りました。こちらも走行しているクルマは少なく、快適に走行できました。ただ、以前と比べると路面の荒れがひどくなっている気がします。以前は高グリップで非常に滑らかだった印象があるのですが、今は路面の継ぎ目でヒビが入っていたりして、少々走りにくいと感じました。でも、ひょっとして、自分の走るスピードが上がっただけか?
標高1,030mの入山峠を越えると軽井沢です。さすが高原都市、気温は6℃と寒かった。
軽井沢に到着。天気も良くなってきましたが、まだ寒い。
軽井沢を過ぎ、途中から浅間サンラインに入りました。この道はR18と並行して北側を走る道ですが、高いところを走るので眺めもよく、信号も少ないので走りやすかった。平日は「トラック街道」らしいですが...。
その途中にあった「道の駅 雷電くるみの里」で休憩。ここは上信越道の裏手にあって、千曲川の見える展望台の目前をクルマがビュンビュン走り抜けていくので、なんかせわしない印象です。食堂が朝7時から開いていたので、目玉焼き定食で朝食を摂ろうかとも思いましたが、ここで食べてしまうと時間が中途半端なので昼食が食べられなくなります。涙をのんで出発しました。
道の駅 雷電くるみの里。上信越道のすぐ裏手にあります。
上田からはR144でしばらく北上し、途中から長野方面に向かうr35に入りました。この道は以前も来たことがありますが、まずまず楽しめるワインディングロードです。峠では少し時雨れていましたが、身体が濡れるほどにはならず影響はなし。長野側は急勾配でヘアピンカーブが連続する区間ですが、ここでは軽自動車に引っ張られて楽しめませんでした。その代わり、平野部に降りてきたところで満開の桜並木を発見。枝が比較的低いところにあったので、じっくりと眺めてみました。まだ山間部では充分見頃ですね。今回の行程でも山間部ではあちこちで見られました。
まだ満開の桜が見られました。緑とピンクのコントラストが見事。
そこから長野市内を縦断して善光寺へ向かいました。市内ではマラソン大会が開催されていて交通規制だらけで、非常に走りにくかった。その間隙を縫って給油を行い、長野名物「七曲り」に向かいました。この道は市道なのですが、ものすごい急勾配を7つのヘアピンで上がっていく道。ここでこそVTRのトルクが活きる...はずだったのですが、前を行くワゴン車に道を遮られてローでひたすらトコトコ登るのが精一杯。タイミングが悪かった。
登り切ってからは戸隠バードラインへ。ここも以前に紹介しましたが、アップダウンを繰り返しながらストレートの長い高原道路です。路面が荒れているのがちょっと残念ですが、見通しがいいので走りやすい。
戸隠バードライン。かなり先が見渡せるので気持ちがいい。
戸隠バードラインを過ぎて、戸隠から今度はr36で鬼無里に向かいました。途中にある展望台からは北アルプスが正面に見えるので、今回も寄ってみました。曇り気味なのが残念ですが、それでも山の稜線も何とか見える状態です。これなら、白馬に出る前の峠からの眺めもきっと良いことでしょう。おっと、その前に腹ごしらえが必要でした。
正面に北アルプスが現れました。これから白馬へ向かいます。
で、いつもの鬼無里で昼食です。いつもならもりそば+炊き込みご飯のセットなのですが、この日は少し寒かったので暖かいそばとの組み合わせにしてみました。ここの蕎麦はコシが強いのと、山菜の炊き込みご飯の素朴な味わいが好きなのでいつも寄っています。今回お願いしたのは天麩羅蕎麦。山菜と野菜、海老の色合いがキレイで、食欲をそそられます。量もほどほどで美味しかった。ごちそうさまでした。
この組み合わせもなかなか良かった。でもちょっと高い...。
鬼無里からはR406で白馬に向かいました。この区間は路面状態が悪く、あまりスピードは出せません。車体は跳ねるし、雪解け水が路面を濡らしているので滑る。一度は路面の割れに足を取られてズルッと横滑り、久しぶりにヒヤっとしました。
峠のトンネルを抜けると、真っ正面に北アルプスと白馬岳が現れました。暗いトンネルからこの景色が現れるのは、いつ来ても感動します。幸いこの日はギャラリーなし。心ゆくまで景色を楽しみました。
私のお気に入りの場所。眺めは5月下旬〜6月初旬がベスト。
そのまま西側に山を降り、白馬からはR148で北上を開始しました。この道は幹線なのでよく整備されていて走りやすい。途中にあった「道の駅 小谷」で休憩しました。実はここには温泉が併設されているのです。時間は12:00を回ったばかり、山間部の走行が続いて身体も少し冷えていたので、温泉に入って暖まることにしました(というより狙ってた)。
残念ながらそれほどいいと思える風呂ではなかったものの、広い浴槽で源泉掛け流しの湯に浸かってたっぷり暖まりました。帰るのがすっかり嫌になってしまいました。上がってからもマッサージチェアでまったりしたので、すっかり骨抜きに...(笑)。
道の駅 小谷。きれいな設備で賑わっていました。
温泉でリフレッシュ! これぞ旅気分。
とは言っても今日は日曜日でした。帰らなきゃ。風邪を引かないように髪をしっかり乾かし、気持ちを銭湯モードから戦闘(!)モードに切り替えて再び走行開始。さて、このR148は1995年の集中豪雨で未曾有の大災害が起こったところです。小谷と糸魚川の間ではその爪痕や、以前のJR大糸線やR148旧道の遺構を所々で見ることができます。こんなところに道を造る人間の力もすごいですが、自然の力はもっと大きいことを実感できる場所です。
大崩落を起こした場所、山半分崩れてます。さすが大地溝帯。
アーチ橋が長野・新潟県境、その上に見えるのがR148旧道、すごい道だ。
糸魚川市に入ると、スノーシェッドの中をひたすら海岸線に向かって降りていきます。このスノーシェッドは全長約7km。カーブがきついところもあり、路面がダスティなので飛ばすと怖い思いをします。
スノーシェッドを抜け、橋をいくつか渡ると山の間から海が見えてきます。糸魚川市に到着、ここはヒスイの里です。金曜日、計画書を職場で出した際に出かけることがバレていたので、ちょっとしたお土産を購入しました。売店のおばさんの説明によると、有名な飴だそうです。前回、高知から買って帰った馬路の柚子飴は評判良かったのですが、今回は?
古風な包み、レトロな雰囲気です。さて、お味の方は?
糸魚川の駅前から海岸線に出て、R8の側にある展望台から周囲を眺めてみました。この日はやや風が強かったものの、晴れて日が当たっているところではそれほど寒く感じませんでした。明るい日差しはさすがに春。一方で遠くに見える山はまだ真っ白で、生まれも育ちも南国生まれの私には、春と冬が同居する不思議な風景に見えます。
さて、ここが本日一番自宅から遠いところです。ここから帰途につきます。
こちらは南側。まだまだ雪が多いですね。
日本海。遠くは霞んでいますが、ドライブ日和。
糸魚川からR8で上越に向かい、そこからR253で十日町を経由して関越道の通る六日町に向かうことにしました。糸魚川からの距離は約100km。順調に行けば2時間の行程のはずです。幸い、十日町までは遅いクルマに引っかかることもなく順調に走行できました(合法的に抜きまくった)が、最後の六日町に向かう山越えでついに大型車に引っ掛かり、ペースダウン。それでも16:00には給油を済ませて関越道に乗れたので、何とかオン・タイムで戻れそうです。
あまりゆっくりしていると渋滞が始まるので、少し足を伸ばして埼玉県に入ったところにある寄居PAで休憩しました。考えてみると糸魚川を出てからヘルメットを脱いでいない! これは筋肉痛の予感です。
3時間ヘルメット被りっぱなしは、さすがに疲れた。
花園IC付近で既に渋滞は始まっていましたが、それほど影響を受けることもなく18:00前には高速を降りられました。本日の走行は619.7km(うち一般道335.5km)。消費ガソリンは29.4L、平均燃費は21.1kmでした。いつよもり少し伸びていますが、理由は不明。そんなに燃費走行した覚えはないのですが...ま、いいか。
高速と一般道、半々。まずまず楽しめました。
2008.04.12
お墓参り
2年前に亡くなった職場の先輩のお墓参りに行ってきました。その先輩が成した仕事の流れを引き継いでいることもあり、今年は私が企画立案を仰せつかりました。ただし、私が企画すると参加者は非常に少なくなるのが定番です(その反面、ツアコン役は楽ではありますけど)。なお、2年前に入手したMac miniはこの先輩の形見です。
先週の下見と同じく9:30ごろ家を出て、外環+常磐道で東へ向かいました。途中の守谷SAで後輩のHくんと合流、2台でいわき市へとバイクを走らせましたが、全線通して天気は最高でした。東海PAで休憩、中郷SAで給油して湯ノ岳パノラマラインへ。ここでバイクを交換してお互いのクルマを試してみました。久しぶりに'05 CBR1000RRに乗りましたが、やっぱり直4の吹け上がり感は最高です。どの回転数からでも軽々加速できるのが爽快。一方でクラッチをつないでアクセルを開けた瞬間の燃料噴射のドンツキ感はやはり独特。乗りやすいですが速く走るにはそれなりにコツが要りそうです。
試供車2台。L4とV2、排気量同じでエンジン形式が違います。
湯ノ岳からいわき市内に向かい、先週場所をチェックしておいた評判のラーメン屋に行ったのですが、何と休み。先週は開いていたのに...残念です。仕方がないので、近くのファミレスで昼食を摂ってからお墓に向かいました。結局、湯ノ岳で遊び過ぎたせいか時間はぎりぎりになってしまいました。
電車やクルマでやって来た上司・先輩とお参りを済ませてから、近くにある喫茶店でしばしお茶を楽しみ、帰途につきました。
また来年も会いに来ましょう。
帰路はひたすら高速巡航。友部SAで給油した後、Hくんと美野里PAで夕食を摂ってから戻ることにしました。しかし、その後は流山の手前で事故渋滞が発生していました。事故の現場を抜けきるのにちょっと時間がかかったこともあって、結局自宅に帰り着いたのは19:00を回ってしまいました。夕食済ませてきて正解だったかも。久しぶりのナイト・クルーズは新鮮でしたが、安全を考えるとやっぱり望ましくはないですね。
本日の走行、462.1km(うち一般道71.3km)でした。
2008.04.05
桜吹雪の中を高速で駆け抜ける
所要があって福島県いわき市まで行ってきました。土曜日の9:30に出発し、12:00に目的地に到達、用事を済ませて16:00には帰ってきました。外環道+常磐道で往復しただけですが、常磐道は沿道に桜が多いので、淡いピンク色に染まった景色の中を走るという楽しみもあります。
特に帰路、千葉県柏市では散りゆく花びらが道に舞っていて、その中を走り抜けるのは気持ちよかった。桜吹雪の中を駆けるのは年に一度か二度しかないので、そういう意味では貴重な体験と言えます。
本日の走行、447.9km(うち一般道57.1km)でした。
2008.03.22
念願だった、JR只見線の旅
この週末も快晴で、気温も高く絶好の行楽日和でした。本来ならバイクで出かけるところなのですが、まだ山の深いところは雪で閉ざされていて、楽しめるかというとそうでもありません。そこで今度はちょっと趣向を変えて、鉄道の旅をしてみることにしました。
目的の路線はJR東日本の「只見線」です。私のバイク・ツーリング記録によく出てくるR252に並行して走る路線で、全長135.2kmを38駅、全線が単線で非電化、走破するのに何と4時間半かかる究極のローカル路線です。福島~新潟県境の六十里越区間はR252が約半年の間は雪で閉ざされるため、会津と魚沼を結ぶ唯一の交通手段となっています。今の時期なら、まだかなりの積雪が見られるはずです。
まずは大宮まで電車を乗り継いで、そこから東北新幹線に乗っていよいよ出発です。
いよいよ出発です。長い旅になりそうです。
東北新幹線「Maxやまびこ105号 仙台行き」大宮 8:34 → 郡山 9:30
さすがに東北新幹線は快適そのもの。私は仕事で大宮~宇都宮間は何度も往復しているのですが、それ以北まで新幹線で行くのは初めて。東海道新幹線と異なり線形が良いせいか、揺れも非常に少なく感じました。ただし1階席だったので眺めは全く楽しめず。そこで持参した文庫本を読む時間に充てました。
磐越西線「普通 会津若松行き」郡山 9:43 → 会津若松 10:55
約1時間後に福島県郡山市に到着。ここからは磐越西線に乗り、猪苗代湖の北岸、磐梯山の南麓を経由して会津若松市へ向かいます。磐梯熱海温泉のある山を越えると正面には猪苗代湖が広がり、太陽の光に輝いていました。その向こうには日光との間を隔てる山々が深い雪で閉ざされている姿が見えます。磐梯山もこの時期は静かな佇まいです。
車窓から近くの風景を見ると、日が当たらない部分にはまだまだ雪が残っていますが、道の周辺にはそれほど雪溜まりはなく、走行に支障はなさそう。もうしばらくすると走っても大丈夫そうです。
磐越西線「快速 あがの 新潟行き」会津若松 11:01 → 喜多方 11:17
約1時間後に会津若松駅に到着。今度はここで快速電車に乗り換えて、喜多方へ向かいました。快速であれば喜多方までは2駅、電車は広がる田園地帯の中を走っていきます。会津盆地をまっすぐ北に向けて走ること約15分、目指す喜多方駅に到着しました。
ここまで約3時間。新幹線を使っても意外に時間かかりますね。
さて、わざわざ喜多方まで足を運んだのはもちろんあのラーメンを食べるためです。駅前にある「丸見食堂」で「ねぎチャーシューメン」を頂きました。いつもならきざみチャーシューなのですが、メニューを見渡しても確認できず。でも、こちらも分厚いチャーシューと濃厚でもさっぱりでもないスープ、しゃきしゃきのねぎにコシのあるちぢれ麺、私の好みにぴったりです。美味しかった。
電車で来たのは初めてです。このラーメン、好き。
いつものラーメンを食べた後は、喜多方駅周辺をぶらついて見ました。気温も暑くもなく寒くもなくてちょうどいいぐらい。駅に戻って戻りの切符を作ってもらったのですが、ここで一つ問題が発生。只見線で小出まで出た後、計画では長岡まで北上してそこから新幹線に乗るつもりでした。本来なら浦佐まで南下してそこから新幹線に乗るべきなのですが、乗り換えが時間待ち約1時間。それよりも帰着の早いこのルートを選んだのですが、それだと切符が作れないそうです。止むを得ないので浦佐経由で切符を作ってもらいました。
磐越西線「快速 AIZUマウントエキスプレス 鬼怒川温泉行き」喜多方 12:34 → 会津若松 12:51
時間待ちをしていると、下りの快速電車が遅れて入ってきました。この電車、トラブルで遅れて到着ですが、このまま折り返しで上り電車になるということで、これに乗って会津若松まで出ることにしました。私鉄の車両は窓が大きくて快適そのものでした。平野部から見た北側の山はまだまだ雪深いです。白い山と周辺部の枯れ色、快晴の空との対比が美しい。
米沢との間を隔てる山々。さすがにこちらは雪深い。
只見線「普通 小出行き」会津若松 13:08 → 小出 17:42
これが今日のメインイベントでしたが、2両編成で予想以上に多くの人が乗っていました。週末ということもあり、そのほとんどが観光客のよう。私はR252を走って景色の見どころは熟知しているので、迷わず進行方向左の席をGET! 幸いにして望み通りの席を得ることができました。4時間半も乗るのですから、ここが今日唯一の勝負どころでした(笑)。
さて、会津若松を出た列車は会津盆地の南部を半まわりし、会津坂下からは只見川に沿って西へと向かいます。最初の1時間ぐらいは見るべきものもないので、ここでも小説を1冊読むことにしました。陽がとても強くて、顔に当たる時には暑いぐらいでした。只見川に出てからは列車はゆっくりと進みます。並行するR252とは何度もクロスするので、道の様子もはっきり見ることができました。
いつも走るR252。走りたくてうずうずする。
会津坂下から只見までは約2時間、この間が只見川に沿った良い景色の続く区間です。列車のスピードも遅いので、写真も非常に撮りやすいのが嬉しい。この辺りはいつ来ても川の水量が豊かで、ゆったりと流れるその姿は道から見ても鉄道から見ても美しい。
道と交差する部分では道の状況もチェックです。まだ路肩にかなり雪が残っていました。走行には支障はありませんが、そこから溶け出した水がコーナーを濡らしているので、まだちょっとツーリングに出るには早いですね。
只見川はゆったりと流れる。この風景が長く続くのがこの道の良いところ。
こちらはよく橋上から写真を撮る寄岩橋。逆方向から見ています。
只見に近づくと、雪がどんどん深くなってきました。道の両サイドのえぐれ具合から判断できると思いますが、ここまでになるとさすがに走行するには不安を覚えますね。もっとも、4月上旬に訪れたこともあるのですが...。いずれにしろ、只見は日本有数の豪雪地帯、3月末でもこの状態ですが、雪の一番深いときにも一度は訪れてみたいものです。
只見まであと10km弱まで来ました。雪はどんどん深くなる...。
只見を出ると、今度は連続トンネル区間に入ります。R252は田子倉湖を見下ろしながら走っていく快適なワインディング・ロードなのですが、JR只見線はこの部分を長大トンネルで抜けていきます。ただし途中で少しだけ景色を見られます。下の写真は田子倉駅を出たところで撮ったR252の橋とスノーシェッド。ご覧のようにまだ除雪もされておらず、とても通行できる状況ではありません。
R252の橋とスノーシェッド。通れるのはまだまだ先。
また、六十里越を過ぎて新潟県側に抜けると雪はさらに深くなります。ここでもR252とクロスしながら線路は引かれており、道の様子を見ることが出来ました。しかし、通行止めの区間はご覧のような状態。ところどころで道の場所を示すポールが立っていますが、その先にある橋では積雪で道が完全に埋もれています。この道が通れるようになるのは5月下旬、まだ2ヶ月かかるそうです。
新潟側でR252にかかる橋。かろうじて場所が分かる、というレベル。
只見から約1時間で、魚沼に出てきました。車窓からは奥只見の山々が目前に見えてきます。太陽も西に傾いて、少しオレンジがかって山が見えていました。夕暮れの雪国の風情もまたいいものです。列車はここでものんびり進んでいきますが、鉄製の窓枠はいつの間にかキンキンに冷えきっていました。車内はもちろん暖房が効いていますが、改めて山深くを走ってきたのだなぁ、と実感しました。
越後駒ヶ岳をはじめとする奥只見の山々、こちらも雪が深い。
上り列車の遅れの影響を受けて、定刻より少し遅れて終着の小出駅に到着しました。会津若松から4時間半、退屈するかな?と心配していましたが、文庫本とデジカメのおかげで少しも時間を持て余さずにすみました。景色も期待通りだったし、面白い体験でした。ただ、本当の雪深さを体験したいのなら12月下旬から1月に訪れるべきでしょう。ただ、その時期には天候によっては只見線も運休するらしいので、ちょっと不確定要素もあります。
これが4時間以上乗ってきた列車。この後、県境手前まで折り返していくそうです。
上越線「普通 水上行き」小出 18:32 → 浦佐 18:40
40分以上の乗り継ぎを挟んで、越後湯沢方面に向かいます。本当は小出で夕食にしようと思っていましたが、駅前には何もなく食べられませんでした。そばで夕食というのも悲しいし...。
上越新幹線「Maxとき346号 東京行き」浦佐 19:14 → 大宮 20:34
浦佐からは上越新幹線で大宮に向かいました。スキー場帰りの人で混雑するかな?と思っていましたが、実際には自由席車両でもガラガラでした。おかげで、のんびりリラックスして帰りました。
列車に12時間近く乗っていたので、さすがにくたびれたものの、まずまず面白い体験ができました。暇つぶしとしては成功です。
いつものツーリングルートを鉄道で。
2008.03.15
酷道をゆく、R399で阿武隈縦断
この週末は再び気温が上昇する予報でしたので、ロング・ツーリングを計画しました。気になるのは前日からの雨ですが、幸い目覚めたときにはすでに路面も乾き始めていて問題なし。いつも通り6:00に自宅を出発、今年始めて福島方面に向かうことにしました。
今回選んだルートは福島から阿武隈山地を縦断、いわきに至るR399がメイン・ターゲットです。R399は2006年のみちのくツーリングで西側の福島〜高畠の区間は走行済だったので、今度は東側を走ってみることにしました。事前に調べたところ、難易度は低いもののそこそこの酷道ということなので、時間的に少し余裕を持たせて計画を立てました。
いよいよ本格的にスタート、雨も上がっていざ出発。
和光北ICから外環に乗り、川口JCTから東北道で北上を開始しました。比較的道も空いていたこともあり、順調に走行できました。気になる気温も那須で10℃前後、一番低かったところでも8℃と、寒さを感じるほどではありませんでした。走行開始から約2時間で栃木・福島県境に近い那須高原SAに到着。ホカホカの豚まんと日本茶で軽い朝食を摂り、再び出発しました。ここから先は「みちのく」です。
那須高原SA。ここを過ぎると「みちのく」へ入ります。
出発から245km、磐越道分岐の郡山JCTを過ぎたところにある安達太良SAで給油ストップしました。いつもならば一つ手前の安積PAで給油するのですが、今日は予定の走行距離が200km刻みに対し中途半端なので、少し余計に引っ張りました。燃料計インジケーターの減り方から見て、気温がまだ低いせいか燃費もそこそこ伸びているみたいです。安達太良SAからは北に安達太良山がきれいに見えました。ここはとても眺めの良い休憩スポットです。この辺りは横風が強くて走りにくかった。
安達太良山。山に向かうのはまだまだ早い。
安達太良SAを出ると、道は山を越えて福島盆地に入ります。走行していると右手に今度は吾妻山が見えてきました。昨年秋に訪れた際の絶景が記憶に新しい。下の写真は吾妻PAで撮ったものですが、前日の雨のおかげで空気が澄んで、山の稜線までくっきり見えています。ここを走る磐梯吾妻スカイラインは料金が高いものの、それだけの価値がある絶景の道。年に一度は訪れたいところです。
こちらは吾妻山。昨年秋はすばらしい眺望でした。
9:30に福島飯坂ICに到達、ここで東北道を降りて近くにある飯坂温泉からR399トレースを開始しました。福島近郊では右左折を繰り返すルーティングで、単独区間になるまで振り回されました。結局、落ち着いて走れるようになったのは10:00過ぎてから。この辺りは典型的なローカル国道に見られる風景ですね。交通量も少なく走りやすかった。
しばらくすると2車線部分が終わり狭路が現れました。いよいよ酷道区間に突入です。
改良は進んでいるようだが、所々1.5〜1.8車線あり。
地図上ではとくに峠の名前は載っていなかったのですが、飯舘から岩代に向かうところでは眺望の開けた場所がありました。そこから見えたのは連続ヘアピンカーブ。やたらと小さなRで下っています。実際に走ってみると意外に勾配がきつくて走りにくかった。ストレートが非常に短いので切り返しの間合いが充分に取れず、スピードは上げられません。救いは路面状況が比較的良いことですが、曲がりやすいFireStormをもってしても苦労する難所でした。
恐るべき連続ヘアピンカーブ。リアを滑らせながら降りました。
さて、ここを過ぎると道は一気に狭くなりました。路面状況も悪化し、見通しも悪いので全くスピードが出せません。慎重にコーナーをクリアしていきましたが、あるところではリアタイヤが突然流れて怖い思いもしました。路面をよく見てみると...一面に凍結防止の砂が撒かれている! 普通、こういうところでは轍で砂の少ないところがあるものなのですが、交通量が少ないせいか全面に残っていて逃げ場なし。しかも、滑り止めなのでコーナーや急勾配箇所にあり、これが逆にとても怖かった。フロントに荷重をかけつつ、リアブレーキを上手く使って切り抜けました。
今日の敵は凍結防止の砂。ものすごく滑る。
その後、R399はR114・R288と一部重複して南下を続けます。このあたりの東西に走る道は整備されていて走りやすかった。R288と別れてからは再び道は狭くなり、山も標高は低いものの深くなってきます。川内村を過ぎると、ついにいわき市に到達しましたが、ご覧のようにかなりヘタレた道になっています。雪がないだけまだマシとも言えますが...。しかしこの時点で既に12:00。ここまで相当時間がかかってしまいましたが、地図を見ると太平洋までまだ40km近くある...。
このヘタレっぷりはまさに酷道。ここから海までやたら遠かった。
そこからひたすら狭い山道を走り続け、いわき市街に出てきたときには既に13:00ぐらいになっていました。
ここまで一般道走行は約160km。時間がかかった割には少し物足りないので、湯本温泉の近くにある湯ノ岳パノラマラインに行ってみることにしました。昨年来た際には黄砂の影響で眺望がよくありませんでしたが、今度は視程も長そうなので良い景色が見られるかも。道は10km程度の路面の良いワインディングなので、久しぶりに車体を深く倒し込んでコーナリング。ただ、リアタイヤのグリップ感は相当落ちています。スリップサインまでは少し余裕があるのですが、交換した方がいいのかな?
頂上の展望台からはいわき市街地がきれいに見えていて、その向こうには太平洋が広がっていました。
湯ノ岳から見たいわき市街と太平洋。すばらしいロケーションです。
湯ノ岳を降り、そのままいわき湯本ICから常磐道に入線、東京方面に向かって巡航開始。茨城県に入ったところにある中郷SAで給油後、そのまま一気に美野里PAに向かって走り続けました。昼食にはちょっと遅くなってしまいましたが、常磐道に来たらここのかつ鍋定食は外せません。いつもの味を満喫しました。
常磐道のいつもの楽しみ。美野里のかつ鍋定食は外せません。
美野里PAを出てからは淡々と高速巡航。三郷JCTから外環に乗り換え、和光北ICで高速を降りて自宅に戻ってきました。時間は16:30前、予定より少し早めに戻ってこれました。
本日の走行、659.2km(うち一般道191km)。ちょっと高速を使いすぎたかな。狭い道を長い時間走ったのと、久しぶりに長時間シートに跨がったせいで疲れました。
高速が多かったが、路面に気を取られて疲れた。
2008.02.22-02.23
敵は前半は残雪、後半が強風。
この週末は天気予報によれば金・土が天気が良く、しかも気温が高くなるとのことでした。仕事もちょうどイベントの谷間になっていることもあり、ちょっと気分転換に出かけてみようと思った次第。最近は頭の痛くなることばかりでいささか気も滅入り気味、ただ誰かにすがって解決できるわけでもないので、自分でしっかりするしかないということ。その為に何も考えない時間を作ってリフレッシュするのは極めて重要(と思うことにする)。
今年もいよいよ旅開始、VTRと3年目のシーズンへ。
さて、出発は平日なので通勤渋滞を避けるためいつもよりかなり遅めにしました。9:30に自宅を出て川越街道から環八へ。道は思っていたより込んでいて、かなり時間がかかりました。用賀から東名高速に乗った時点で既に11:00になってしまっていました。
東名に上がってすぐの港北PAで一休憩した後、横浜町田ICを通過して厚木ICから小田原厚木道路に入りました。この道は首都高並みの道幅ですが、比較的線形が良いので快調に走れました。しばらくすると右側の山間から冠雪した富士山が見えてきます。ちょうどお昼時というのもあって、小田原PAで止まってゆっくりと眺めてみました。
西上してきた者にとっては、富士山はいつも新鮮に見える。
小田原から西湘バイパスを経由して真鶴道路へ出て、海岸線沿いを熱海に向かいます。このあたりはまさに有料道路天国。何度も何度も料金所で止められるので、かなり走りにくい。道も曲がりくねっているので大型車の後ろにつくと悲惨ですが、左手に広がる相模湾が美しい。12:30ごろにようやく熱海市に到着。噂に違わず熱海市はものすごい坂の街で、個人的な印象としては神戸も真っ青です。ここから今度は箱根峠に向かって標高を上げていきます。
今回はその手前から伊豆スカイラインに入りました。日本百名道でも挙がっているこの道は、伊豆半島の東側の山地の尾根伝いに南北に走る道です。特に尾根を走る前半部分は眺望が良くてすばらしかった。ただ、今年は雪が多かったせいで、路肩に除雪された跡が相当残っていて、かなり気を使う状況でした。温度が高いので凍結はしてないと思うのだけど...。
伊豆半島の東岸、伊東方面を見ています。
こちらは西岸、富士山が正面に見えています。
途中の亀石峠のレストハウスで遅めの昼食を摂った後、再び南下を開始しました。南に行くと少しはマシかなと思っていましたが、スカイラインの南端は伊豆高原でかなり標高が高い。余計にシビアな状況でした。正直、スカイラインから海岸線に降りて行くときは怖かった。もっとも、危なければ料金所で教えてくれるはずですけどね。しかし有料道路でこの状況だとすると、翌日走行予定の西伊豆スカイラインは先年無料開放されて今はただの県道なので、かなりヤバそうです。計画見直し要か?
スカイライン終点付近。はっきり言って怖かった。
さて、次の目的地は河津です。ここは2月下旬に咲く「河津桜」で有名です。実はここ、大学時代の部活の夏合宿で二度ほど来たことがあり、実に16年ぶりの再訪ということになります。河津川の両岸に並ぶ桜並木はとてもきれいでした。色はどちらかというと濃いピンクなので、桜といってもソメイヨシノとはかなり趣は違いますけどね。残念ながら停車できるところがなく写真は撮れませんでした。
河津から北に上っていったところには、有名なR414の天城峠があります。その手前には河津のループ橋があり、2回転の螺旋を描いて高度を一気に上げて行きます。幸い、ここでは前走車がいなかったのでハイスピードで突っ込みました。ハンドルの舵角を一定に保ち、バンクを深く取ってR=40mを高速旋回すること約1分、なかなか面白い体験でした。
河津名物のループ橋。走っていて非常に面白い。
本当は旧道の天城隧道を訪れたかったのですが、残念ながら積雪通行止めでした。仕方がないので道を引き返し、途中で給油をしてから宿に向かいました。宿は東伊豆町の片瀬温泉にある民宿。全室オーシャン・ビューに心惹かれて決めました。部屋に入ると波の打ち寄せる音だけが聞こえ、静かないい雰囲気です。これなら何も考えずにリラックスできそう。正面には伊豆七島があるはずなので、翌朝条件が良ければシルエットが浮かび上がるかも。久しぶりの長時間走行で疲れていたのか、夕食を摂って二度目の風呂に入った後、そのまま布団に倒れ込んで意識がなくなりました。
翌朝は4時に目が覚めてしまったので、そのまま風呂に入って目を覚ましました。ちょっと驚いたのが雨が降っていたこと。幸い夜明け直前には止んでくれましたが、いくら気温が高めとは言ってもちょっとこれから走る道を考えると不安です。予定を組み換えワインディングを避けて半島の海岸沿いをめぐる旅に変更することを決断しました。朝食は金目鯛のひらきが美味でした。
お世話になったのは民宿小磯さん。部屋からの眺めは最高でした。
8:40に走行開始、まずはR135で南伊豆の代表的な街、下田に向かいました。途中で河津に寄って、前日写真を撮れなかった河津桜をカメラに収めました。やっぱりここまで来たからには写真は欲しいですから。下の写真は大学時代の部活でお世話になった弓道場の近くです。ここは夏は海から吹いてくる風で心地よかったのを覚えています。今年の春は明るい話題が多くなって欲しい。
河津川沿いの桜並木。河口からずっと続いているのです。
桜並木をバックに。一足早い「春」を見られました。
河津を過ぎると道は少し険しくなって、断崖絶壁の上を下田に向けて走っていきます。下田では道の駅「開国下田みなと」に立ち寄り、職場へのお土産を購入しました。今回は河津桜にちなんで、桜のお菓子を選んでみました。喜んでもらえるかな?
下田みなとにて。黒船にも乗れるそうですが、それはまたの機会に。
下田からはR136で西に向かいます。途中、石廊崎に向かうr16に入り、海に近いところを走行。この道は交通量が少なく快調に走れました。道もアップダウンあり、高速コーナーあり、路面もよくて面白い。軽い体重移動でコーナーをクリアしていくのが本当に楽しかった。しばらく走ると標高が上がり、すばらしい景色が広がりました。あいあい岬です。
あいあい岬から見た風景。険しいところですね。波も高い。
ところが、ここから状況が一変しました。西からの風が非常に強くなって、あいあい岬では車体を支えるのに両足着かないと倒されてしまうくらいです。さすがに不安を感じたので、写真を撮ってすぐに出発しました。カウル付きのモーターサイクルは、向かい風には強いのですが横風には弱い。しかも車速が低いときはそれが顕著に出るのです。止まるわけにも行かず、かといってスピードを上げることも出来ないという苦しい展開。止むなく前傾をきつくして脇を締め、ポジションを極力コンパクトにして走行続行。ここから土肥までの1時間がかなり辛かった。道はタイトコーナーの続く面白いところでしたが、楽しむどころではなかったのが正直なところ。ただ、風がなければ楽しめる道です。
土肥で一休憩した後は、R136を内陸の修善寺方面に向かいました。所々「山間部凍結注意」の標識が出ていましたが、交通量の多い国道なので全く心配せずに走れました。ただ、当初予定していた西伊豆スカイラインの起点である仁科峠はチェーン規制がかかっていました。行かなくて正解でした。
修善寺からしばらく北上した後、R414で沼津に向かいましたが、正直これは失敗でした。R414は海沿いに沼津市街地に向けて北上するのですが、海沿いを走るが故に西からの風をもろに受けてしまい、非常に走りにくかった。おまけにかなり渋滞していて、東名高速に乗るまでに時間がかかってしまいました。
東名高速に乗り、足柄SAで給油した後は一気に港北PAまで走行しましたが、時間が早かったせいかまずまず空いていました。15:00前には東京ICから環八に降り、埼玉方面に向け北上を開始しました。そこで見たのは強い北風による砂塵嵐。特に用賀〜高井戸までがかなり視程が悪くなっていました。
砂塵嵐で視程が下がった様子。こんなの初めて見ました。
高井戸以北は環八も比較的空いていたので、順調に北上し16:00前には自宅にたどり着きました。2日間の走行、541.5km(うち一般道358.2km)。まずまず走り込めましたが、正直まだ走りに行くには季節が早すぎるということを実感しました。天城越えと西伊豆スカイラインを行くことができなかったので、伊豆半島にはもう一度行かないと満足できそうにないです。
コンパクトコースですが、いつもより混雑が多くて難儀でした。
2008.02.11
東京の地下を走る
前日から少し気温も上がってきたので、肩慣らしに出かけてきました。昨年12月、首都高速中央環状線の池袋〜新宿間が開通していたので、それを走りに行って見ようというのが主目的です。最近あまり長い時間乗っておらず、水温もあまり上げていなかったので、圏央道経由で少し走り込んで来ました。
関越道所沢ICから入線、まずは北に向かいましたが、高速の路面は凍結防止剤で真っ白でした。これは後で洗っておかないと錆びるなぁ。鶴ヶ島JCTからは圏央道で南下。祭日ということもあり道も空いていました。狭山市付近では正面に冠雪した富士山が見えていて爽快でした。
連続するトンネル区間を抜けると八王子JCTです。ここで中央道に乗り換え、今度は東に向かいます。高井戸からは首都高速4号新宿線で、高層ビルの並ぶ新都心に向け走行。その手前に新しく西新宿JCTができていて、ここから5号池袋線に接続できるようになりました。
まずその入口は高架部で枝分かれし、恐ろしく急勾配で駆け上がっての急カーブ。まるでジェットコースターのような線形です。カーブを曲がりきると、今度は地下30mに向かって急降下で突っ込むという面白い造りになっていました。全長6.7kmの山手トンネルの内部は意外に広くて走りやすい。ところがアップダウンと左右にくねりながら走るので、落ち着いては走れません。造りとしては面白いけど、トリッキーな道です。
全長が短いこともあり、あっという間に5号池袋線と合流する熊野町JCTに到達。ここからは見慣れた道で、そのまま北に向かい戸田南ICで首都高を降り、自宅に戻ってきました。
ただ走っただけですが、初めての道は走りがいがあります。
本日の走行、139.4km(うち首都高・一般道は44.9km)でした。
2008.02.01
せめてもの旅気分
週半ば、急遽熊本に出張が決まりました。取引先と工場で困りごとが発生していて、その対策のために呼ばれた次第。一方で本来業務も佳境を迎えているのでかなりドタバタしていましたが、頼りにされちゃあ断れないという哀しい性で、行って参りました。が、先の理由で最も避けたい週末の日帰り出張に...。
会議は14:00からだったので、早朝便ではなく少し遅めの飛行機で熊本入りしました。しかし、その便も到着遅れで結局工場に入れたのは13:15ごろ。せっかく行くので、本題の会議の前に別の用件を抱き合わせて効率アップ。耳寄り情報が聞けたのは大きな収穫でした。本題の会議は予定以上に長引きましたが、困りごとの内容と対策案の内容を聞き、今後の進め方を決定して無事終了。いくつか持ち帰りの宿題は出てしまいましたが、まずは前向きな結論に持っていけたのでよかったかな。
18:00ごろに再び熊本空港に戻ってきました。振り返ると結局滞在6時間、考えてみると交通費がやたらもったいなく思えます。でも電話やメールだけではなかなか話が進まないのも事実で、それで解決時期が伸びるのを考えると結構トントン? それとも、やっぱり時間をお金で買っていることになるのかな。
さて、せっかく来たのにそのまま帰るというのも...です。帰りの飛行機が遅れていたのもあって、空港で夕食を摂ってから帰ることにしました。そこで食べたのが下の写真。馬肉コロッケ、甘くてなかなかGOODでした。せめてもの旅気分です。
せめて夕食だけは...との思いの現れ。馬肉コロッケ定食。