2000.07.30

950km、風の中を駆け抜けて

 関東に来て初めてツーリングへ行ってきました。私の場合、行き先や宿泊先を決めない気まま旅が多いのです。今回は何枚か写真も撮ってみたので、それを載せてみました。今回行ったのは福島県の会津高原。暑い首都圏を離れて高原の澄んだ空気を吸う...はずだったのですが、天気は気まぐれ、気温は高めと予想とは全く逆の状態でした。
 29日の9:30に家を出て、浦和ICから東北自動車道に乗って北上しました。東北自動車道は宇都宮まで全線3車線になっているので走りやすいのですが、みな飛ばすので250ccで走るには多少怖かったです。郡山JCTから磐越自動車道へ。しばらく走ると猪苗代湖と磐梯山が見えてきます。磐梯山SAでは見慣れないナンバーのせいか、ドライバーのおじさんから「うわー、神戸から来たか!」と声をかけられたのでそこはにっこり笑って「はい!」(大嘘) バイクの旅はこういうところがいいのです。下は磐梯河東ICで降りて撮った写真です。14:30ごろかな。後ろは会津磐梯山です。

 有料道路(ゴールドライン)を通って、この裏側にある桧原湖に向かいました。有料道路は六甲山にも似た絶好のワインディングロードでした。バイクの本領発揮ですね。上の空気はひんやりとしていて、革ジャンの裏側にも冷たい空気が入ってきて、少し寒いぐらいでした。下の写真は1888年の大噴火でできた五色沼の一つ、毘沙門沼です。エメラルドグリーンの水がなんとも神秘的です。この後は夕立の中宿を探して放浪しました。この日の走行、380km。

 翌日は9:00に宿を出て、桧原湖を一周してから喜多方へ向かうことにしました。もちろん、喜多方ラーメンを食べるためです。下は桧原湖から五色沼方面を望んで撮ったものです。天気はこの写真から推して知るべし。

 裏会津高原から出る道はみなワインディングロードでした。路面が多少濡れていたので多少怖かったのですが、10:00には目当ての喜多方市に到着。駅前で朝からやっているラーメン屋を発見。そこで早めの昼食をとりました。喜多方ラーメンは長方形断面で少し縮れた様な麺が特徴です。コシがあってなかなかおいしかったです。
 そこから山越えで新潟県を目指すことにしました。山道を入り只見川を遡って只見町へ。只見駅に着いたのは12:00ごろ。そこでは同じく埼玉県から来たというライダーと情報交換。地図を見て、尾瀬の北側の入り口をかすめて新潟県の小出に出られそうだったので、ちょっと遠回りをして尾瀬に向かうことにしました。が、これが大失敗のもと。70kmほどすれ違いが難しいような山道を走った後に、14:00ごろ新潟県に入ったところで、そこには「二輪車常時通行止め」の文字が...。もっと早く予告してくれ! 地図を見ても迂回路なし、いままで来た道を引き返して只見まで戻るしかないということで、止むを得ずスロットル全開で山道を戻ることにしました。かなり飛ばして戻ったものの、只見へ戻れたのはなんと16:00。4時間も無駄にしてしまい、日没までわずかになってしまいました。下の写真は只見から少し先に行った田子倉ダムで撮ったものです。今回撮った写真の中でお気に入りの1枚。

 この後は、このダムを越えて新潟県側に入りました。途中、遅い車に引っ張られたりしたので多少時間がかかってしまい、目指す小出に着いたのは18:00ごろでした。そこから関越自動車道に乗りひたすら南下。最寄りの所沢ICに着いたのは結局20:30でした。振り返ってみると結局ひたすら走っただけで、この日の走行距離は570km。2日間合わせて結局950kmを走ったことになります。半分ちょっとは高速道だったのですが、残りはほとんどすべて一般道の山道のワインディングだったことを思えば、結構無茶苦茶に走ったな...という印象です。
 乗り初めて今年で9年目。まもなく積算40,000kmを越えそうな愛車ですが、エンジンもタフでまだまだ行けるぞ!と言っているようで、非常に頼もしかったです。ただし、今度はもう少し旅を楽しめるように計画を立ててから行こうと思います。