2015.11.14
ちょっと描写が物足りない?「舟を編む」
機内で見た二本目は三浦 しをん原作の「舟を編む」です。この夏に原作を読んでいただけに、ストーリーはほぼわかっていたため、原作との「差」に注目して視聴しました。ストーリーはBooksの方で書いているので割愛します。
原作にある程度忠実ですが、エピソードの掘り下げが弱い?
だいたい原作に忠実に作ろうとしているので好感が持てるのですが、いかんせん尺の都合かエピソード一本一本の掘り下げが弱いのが難点です。特に西岡やみどりのエピソードはもう少ししっかり描かないと中途半端です。香具矢ももう少し表情豊かな人のような気がするのですが、どうでしょうかね。
2015.11.14
バランスよし「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」
日本からインドに向かう機内で映画を2本鑑賞しました。1本目は「MISSION:IMPOSSIBLE」シリーズの最新作でこの夏に公開された「ローグ・ネイション」です。前作「ゴースト・プロトコル」の続編となります。
任務を終えたイーサン・ハントは次の指示を受け取るべくロンドンのIMFの拠点へ向かったところ、そこは既に「シンジケート」と呼ばれる謎の組織の手に落ちていました。イーサンは捕らえられますが、謎の女性エージェントが彼の逃亡を手助けします。そのころ、ワシントンではCIAによりIMF解体が提案され、これまでのメンバーはCIAに吸収され動きを封じられてしまうのでした。 孤立無援となったイーサンはシンジケートにどう立ち向かうのか、そして謎の女性の正体は...?
クルマ、バイク、銃、ナイフそしてサスペンス。だんだんバランスが向上していきます。
クルマやバイク、銃やナイフを使った派手なアクションが連続するのがこのシリーズの醍醐味ですが、今作ではさらにサスペンスの要素が復活し、前作よりもさらにバランスが良くなっているように思えました。
2015.09.20
スケール・ダウン?「AIRWOLF」(SEASON THREE)
「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」のシーズン3、全22話を視聴終了。8ヶ月かけてパイロット版1話+全55エピソードを見終わりました。
さて、シーズン3の見どころは「AIRWOLF II」との対決や、実在・仮想の機体との戦闘です。が、特に空戦シーンはシーンの使い回しが多く、さすがに興醒めしてしまうところが多々ありました。また、これまではCIAとの微妙な関係をバックボーンにした活躍が多かったのが、巻き込まれ事件が増えた上に「エアーウルフを持ち出すことが必要か?」というエピソードも多くなり、ネタが続かなくなってしまったのが残念。
これで「正編」はすべて視聴しました。
いずれにしろテレビドラマとしてはよくできていたのではなかろうか。
2015.08.01
輪廻は永遠に続く?「ターミネーター:新起動/ジェニシス」
8月1日から休暇で日本に一時帰国しました。が、この間に元の事業所に出向いて検診を受ける必要があります。私の場合はもう埼玉に生活拠点がないため、実家に行く前に立ち寄らなければなりません。飛行機は朝に日本に着く上、検診の事前準備があるため埼玉に事前2泊がマスト。そこで時間を潰す必要に迫られました。手っ取り早く時間を消費できるのは...映画です。馴染みの映画館に繰り出しました。タイミング的には夏休みの大型公開目前であまり選択肢はなく、作品は「ターミネーター:新起動/ジェニシス」に決定。
2029年、
人類軍は機械軍との戦争に勝利する目前でした。しかし、完全勝利の目前に機械軍は人類軍のリーダー、ジョン・コナーの母親であるサラ・コナーを抹殺すべく、ターミネーターT-800を過去へ送り出してしまいます。ジョンはパートナーであるカイル・リースに後を追わせることに。1984年に送り出されたカイルは、事前に聞かされたものとは違う過去を目の当たりにし、サラ・コナーとスカイネットとの新たな闘いに身を投じるのでした。
同じところをぐるぐる回っているだけのような...?
(画像に触れると表示が変化します)
ターミネーターシリーズももう5作目になるんですね。「新起動」とありますが、過去作品のリメイクではなく新たなストーリー展開になっていました。でもこの調子で行くとパラレルワールドが永遠に続いてしまうことになってしまいますね。映像的には迫力あるものに仕上がっていますし、何といっても新サラ・コナー役のエミリア・クラークがアクティブかつキュート。強さと弱さを合わせ持つヒロインを演じ切っています。
エンドロールを見るにまだまだシリーズは続きそう。この物語、本当に完結できるのか?
2015.07.12
「龍馬伝」SEASON 1 RYOMA THE DREAMER
4月から毎週日曜日にDVDを見始め、今回でシーズン1「RYOMA THE DREAMER」を見終わりました。
シーズン1では、二度の江戸での剣術修業と、土佐を脱藩するまでの間が描かれています。坂本 龍馬といえば、やはり司馬 遼太郎の「竜馬がゆく」のイメージが強いと思います。多分に漏れず私も今までそうでしたが、このドラマでは龍馬の「変人ぶり」よりも「第三の道を探す」という所を強調した人物像で描かれているようですね。最初はこれまでとのイメージとのギャップに苦しみましたが、むしろこのドラマの方が等身大のようにも思えてきます。さて、実際の彼はどんな人物だったのでしょうね。
いよいよ土佐を飛び出し、彼の活躍が始まります。
いよいよ次回から土佐を飛び出した彼の活躍が始まります。彼が時代の流れに呑み込まれ、その流れをどう変えようとしていくのか。新たな登場人物も含めて観賞が楽しみです。
2015.07.05
ミッシングリンク「AIRWOLF」(SEASON TWO)
前回に引き続き「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」のシーズン2、全22話です。この部分が実は私にとってはミッシングリンクでした。新しいメンバー、ケイトリンの登場がTV放映の時にはなかったので唐突感がありましたが、彼女がメンバーに加わる経緯が初めて明らかになり、物語がつながりました。
基本的には水戸黄門的展開ですが、それでも見入ってしまいます。
今ならCG全開で映像は作られますが、当時のレベルではとても無理。なので特撮に頼るわけですが、さすがに今の目で見ると苦しいところはありますね。ただ、話の展開がスピーディなのであまり気にはなりません。ただ、ちょっと主役ヘリが強すぎるので、ストーリーが単調になってしまう嫌いはありますが...。
2015.05.24
26年を経て見る「AIRWOLF」(SEASON ONE)
駐在に来る前、駆け込みで発注したDVD-SETがあります。1980年代末に日本でも放映されたテレビドラマ「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」です。
この作品はもともとアメリカで制作されたドラマで、当時「金曜ロードショー」でパイロット版が放映され、その後テレビ放映も行われました。アメリカでは全4シーズン放映されましたが、日本では放映順を入れ替えた上に放映されないエピソードもありました。それを埋めてくれるのがこのDVDです。休みの日の時間潰しに1本ずつ見てます。
今見ると色々と粗はありますが、アクション作品と見れば今でも面白い。
特にシーズン1はほとんどが未放映作品なので初見をなって楽しめました。26年以上前の作品ですから、作中で描かれるテクノロジーは今の方がかなり進んでいる部分もあって違和感があるところも。ストーリーも水戸黄門的な展開がほとんどなのですが、アクション作品としてみると今でも面白い。音楽も秀逸です。
主人公のストリングフェロー・ホークは私にとって一つの理想像です。
2015.01.10
エレメントだけを取り出した「真夜中の五分前」
駐在前に絶対に見ておきたかった映画です。「真夜中の五分前」は本多 孝好の原作を映画化した作品、私はこの原作がとても好きなので、これは見逃せません。ただし映画用に内容はアレンジされているので、正直なところ不安もあったのですが...。
舞台は中国・上海。住み込みで時計の修理をしている青年、良は通っているプールで中国人女性、ルオランから声をかけられます。「他人へのプレゼントを選んで欲しい」という彼女のリクエストに応える彼は、彼女のことが気にかかります。後日、彼は彼女と再会するのですが、なんと彼女が二人現れます。実はルオランには妹のルーメイがおり、二人は一卵性双生児だったのです。良はルーメイの婚約者と親交を深めるのですが、ルオランは妹に奪われ続ける心情を良に吐露するのでした。そして、事件は起こったのです。
個人的には原作を忠実に描いて欲しかったな...。
原作が好きなだけにどうしても比較してしまいますが、映画としてはまあまあできている気がします。ただシーンごとにあった「ドキドキ感」がまったくない構成なので、個人的には舞台も含めて忠実に映像化して欲しかった...。
原作にあるエピソードをつなげてはいるものの、次の展開への布石という使われ方になっていないので、物語が平坦になっているのです。彼女がルオランなのかルーメイなのかを迷わせる要素もわかりにくい。何より主人公の背景描写が希薄なので、「five minutes for tomorrow」の重みが結果的に中途半端なものになってしまっています。
小説とは別物、と捉えて納得するしかないかな。