2011.12.09

【番外編】DVD「M:i:III」

 「スパイ大作戦」でおなじみのあのテーマソングがあちこちで聞かれるようになってきました。もうすぐ最新のシリーズ第4作「Mission: Impossible – Ghost Protocol」が公開されます。

 私も過去に「MISSION:IMPOSSIBLE」「M:I-2」を見ていて、特に2作目のバイクアクションが印象的でした。ところが5年前に公開された3作目「M:i:III」は実はまだ見ていなかったのです。DVDがこなれた値段になっていたので4作目の予習がてら見てみました。

 教官になり現場を退いたイーサン・ハントの元に、かつての教え子の救出作戦への参加が要請されます。迷いながらも参加する彼でしたが、結果は残念なことに...。そこから今回の事件の黒幕をたどって世界を巡るチームでしたが、思わぬ展開が彼らを待ち受けていたのでした。

 作品自体は1作目のチーム戦と、2作目のアクションをバランスよく配合したという感じでしょうか。展開もスピーディでテンポもよく楽しめました。ただし夜のシーンが多いので、アクションが見にくいというネガティブな面もあります。ここまでアクションが派手だともう「スパイもの」って呼べず、ただの傭兵集団という気もします...(笑)。
 そういえば、いつも黒幕は主人公の所属する組織(IMF)の裏切者ですね。それってIMFという組織自体が諸悪の根源なのでは...?

2011.11.19

信念を貫くことの大事さを教えてくれる「マネーボール」

 久しぶりに洋画を見ました。作品はブラッド・ピット主演「マネーボール」です。
 選手を引退して、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャーを務めるビリー。彼は貧乏な球団の限られた予算の中で、補強に頭を悩ませていました。そんな時に経済学の学士号を持つピーターと出会い、彼のデーターに基づいた「一風変わった」考え方を聞かされます。ビリーはピーターとともに、独自の理論を構築してチームを作り上げようとしますが、一方で監督や選手、スカウト陣と対立することになります。軋轢を生みつつも自分の考えを貫いていくチームに、思わぬ結果が...。


実話ベースの作品です。「信念を持って貫くこと」をストレートに表現していました。

 実話を元にした作品です。メジャーリーグを題材にした作品には「メジャーリーグ」シリーズがありますが、こちらは完全にコメディなのに対して今作はドキュメント風。展開がスピーディで、主人公のオンとオフ(表情が全く違う!)の切り替えも相まって、なかなかに見応えがありました。考え抜いたアイデアはひたすらシンプルであり、ごくごく当たり前のこと。当たり前だから逆に反論できないんですね。周囲にいくら批判されても、正しいと思ったことを貫いていく姿はひたすらに格好いい。
 見て良かったと思える作品でした。

2011.11.19

"革命"感があまり出ていなかった「1911」

 またもや中国をテーマにした作品を見てきました。日本ではジャッキー・チェンの100作目としてPRされていますが、ちょうど100年前の清王朝を滅亡させた辛亥革命を描いた「1911」です。
 清王朝に反旗を翻したことから海外に逃亡した同盟会リーダー、孫文。彼は海外から革命の支援を図ります。一方、中国の最前線で革命軍の指揮をとる黄興は、追いつめられつつも清王朝の打倒に命をかけます。その中で同盟軍と清王朝を秤にかけ、漁夫の利を得ようとする袁世凱。新しい世界は、どのように開けるのか...。


大作感はあるのですが、ちょっと淡々としすぎかな...?

 さて、戦闘シーンはなかなか迫力があって、戦場の悲惨さや苦しみがよく表現されていました。一方で政治劇もそれなりの駆け引きを見せてくれるのですが、なんだか展開が淡々としていて印象に残るシーンが少なかった。劇中でも「革命」を連呼しつつ、それが具体的にどういう理想を示したものなのかが出てきません。このため何を目指していたのかがよくわからないところに原因があるような気がします。
 正直なところ満足度はあまり高くないです。

2011.09.22

【番外編】DVD「機動戦士ガンダム MS IGLOO」

 発注していたDVDが到着しました。「機動戦士ガンダム MS IGLOO DVD-BOX」です。
 もともとはシアター公開+ОVAでリリースされたこの作品、1年戦争の知られざるストーリーをフルCGで描いたものです。全部で3部作、各3話構成になっているのですが、特に評価が高いのが「一年戦争秘録」「黙示録0079」の二つ。ジオン軍の兵器評価部隊の一技術士官の視点から「技術とは?」という問いかけがなされています。監督曰くこの作品のコンセプトは「挫折するプロジェクトX」ということだそうで、それはまさにその通り。細かな部分まで造り込まれており、ストーリーもクール。一見の価値ある作品です。


「挫折するプロジェクトX」というのがテーマだそう。まさにその通り。

2011.09.01

映像化成功でしょう「日輪の遺産」

 どうやらこの日のテーマは「太平洋戦争」だったみたいです。2本目は浅田 次郎原作の「日輪の遺産」。7月に原作を読んだばかりなので、それがどう映像化されているかに興味がありました。
 太平洋戦争終戦の五日前、近衛師団に所属する真柴少佐と小泉主計中尉は陸軍の最高幹部からある極秘任務を命ぜられます。それはかってマッカーサーがフィリピン独立の資金として蓄えた財宝を、戦後の日本の復興のために秘匿するというもの。彼らは任務のためにつけられた望月曹長との3人で行動を開始します。20人の女学校生を使い、作業を行う真柴少佐には細切れに命令が伝えられるのですが、最後の指令は彼らが驚愕するものでした。彼ら、そして彼女たちに降りかかる運命とは...?


原作のやや遠回しな部分を切ったことで、ストーリーもすっきり。映像化成功だと思います。

 原作を読んでいるせいでストーリーはわかっているので、印象に残ったシーンを「どう映像化したか」という観点で作品を観ました。正直なところ映像化としては成功していると思います。原作で冗長だと感じた現代の部分をばっさりオミットしたことで、ミステリー要素が薄まり逆にテーマがわかりやすくなったといえるでしょう。
 一方で物語のスケール感の表現が今ひとつで、「あまりお金がかかっていないな」というのがちょっと見え隠れ。少女たちの決意の表現をもっと盛り上げられていたら、もっと印象的な作品になったかもしれません。

2011.09.01

スリリングな臨場感「シャンハイ」

 毎月1日は「ファーストデイ」で、1,000円で映画を見られます。ちょうど休みで天気も良くなかったので、映画を2本続けてみることにしました。まず1本目は太平洋戦争開戦直前の上海を舞台にした諜報戦を描いた「シャンハイ」です。私も数回行ったこともあり、親近感を感じる街ではあります。
 アメリカの諜報員であるポール・ソームズはドイツから上海に渡り、親友で同僚のコナーと会うはずでした。ところが彼は日本租界で殺され、ポールは彼が関わっていた情報を追い始めます。その彼の前に現れたのが裏社会を牛耳るアンソニー・ランティンとアンナ夫妻、そして日本軍のタナカ大佐。彼らと交わるうちに、コナーの恋人であった日本人女性、スミコが事件の鍵を握っていることを突き止めます。果たして彼女の正体とは...?


映像は緊張感が溢れてスリリング。でもちょっと物足りなかった気も...?

 あまり期待していなかったのですが、意外に楽しめました。全編にわたって狙う・狙われる緊張感に溢れていてスリリング。ほとんど息もつけないほどの重苦しさが味わえます。コン・リーの目で訴えかける存在感、渡辺 謙の狂気を内に秘めた非情ぶりはとても印象的でした。逆に主演のジョン・キューザックはちょっと食われてしまっている感じ。
 作品としてはよくまとまっていると思うのですが、「上海」という街の雰囲気があまり活かされていなかったように思えるのが残念でした。タイトルなんですから、上海ならではのところを押し出して欲しかったところです。

2011.08.04

なんだか盛り上がりに欠けた印象ですが「コクリコ坂から」

 久しぶりに映画を見てきました。スタジオジブリ制作の「コクリコ坂から」です。平日なので空いているのかと思いきや、夏休みなのでまずまず席は埋まっていました。
 舞台は東京オリンピック前の横浜で、主人公は高校2年生の松崎海。彼女は父親がいつ帰ってきても迷わないように自宅で目印になる信号旗を揚げ続けていました。彼女の父親は朝鮮戦争で亡くなっているのですが、その日課を彼女は欠かすことはありません。その旗を海から見つめる少年、風間俊。ある出来事から彼女と交流を持ちますが、実は二人の間には知られざる関係があったのでした。


優しい絵と、暖かいストーリー。でも、それだけ。

 ジブリならではの優しい絵作りはさすがです。一方でストーリーはちょっと物足りない感じ。話の展開のメリハリがちょっと弱いような気がするのです。尺が短いことも影響していますが、エピソードがもう一つぐらいあってちょうどよかったのかな、という気がします。あと、あちこちで語られる「上を向いて歩こう」というキーワードとの関連が今一つはっきりしなかったのは、私の理解不足でしょうか。
 おそらくすべての人々が働き者だったいい時代、そのさわやかさに触れられた気がするのは良かったです。

2011.06.20

こういう解釈もあり、か...「東京公園」

 先日読んだ「東京公園」の映画を見てきました。
 公園で家族写真を撮るカメラマン志望の大学生、光司は公園で出会った男、初島に「ある女を尾行して欲しい」と依頼を受けます。依頼された百合香の写真を撮るうちにやがて何かを感じていく光司でしたが、それを親友の元カノである富永と血のつながらない姉、美咲が彼を優しく見つめているのでした。


3つのエピソードがちょっと中途半端かな。

 ちょっと映画向けに設定が変わっているところがあって、それを飲み込むのに少し時間がかかってしまいました。映像やカット割りが独特で、静かな中にもちょっぴりコミカルな展開に引き込まれました。特に「不思議ちゃんキャラ」の富永を榮倉奈々が演じるということで「大丈夫かな?」という思いがあったのですが、なかなかがんばっていたように思えます。概ね私はいい作品だと思いましたが、ちょっと残念なのは「公園」というテーマ性があまり生かせてないことですかね。それでも小説よりは富永、美咲、百合香との関係がちょっと深く描写されていたので、物語としての収まりはよかったように思えます。

2011.06.01

ココロがあったかくなりますよ「阪急電車 片道15分の奇跡」

 待ちに待った鑑賞です。昨年の夏、高知からの帰省で読んだ有川 浩の小説「阪急電車」が映画化されての登場です。兵庫県の宝塚駅から西宮北口駅まで、全8駅7.7kmの阪急今津線での日常の出来事を描いた作品。学生時代、阪急沿線住民だった私としては絶対見に行きたかったし、何より原作が非常に面白かったので楽しみにしていました。
 恋人に裏切られたOL、翔子。恋人のDVに悩むミサ、孫娘を相手しながら色々な人と関わりを持っていく時江。この3人に加え、名前にコンプレックスを持つ美帆と、軍事オタクの圭一の微笑ましいカップル。社会人の彼氏の応援を受けて関学を目指す女子高生の悦子。同世代の主婦グループに馴染めない康江。そして、学校でいじめにあっているもう一人の翔子。彼らが電車で出会い、やがて笑顔になっていく様子が丁寧に描かれています。


久しぶりに「観て良かった」と思えた作品です。とてもお勧め。

 いやー、面白かった。もともとキャストが発表されたときに、私が持つ原作とのイメージがほとんどぴったりだったので期待していたのですが、それを超えるぐらいの出来と思いました。キャッチコピーの『終着駅は、きっと笑顔。』はまさにその通りで、観ているだけでココロがあったかくなる作品。登場人物すべての最後の笑顔がとても印象的でした。もう上映期間は残り少ないですが、未見の方には文句なくお勧めできる映画です。残念ながら描かれなかったエピソードもありますが、それも見てみたかったですね。
 今津線、乗りに行ってみようかな(笑)。

2011.06.01

スケールがどんどんしぼんでく...「プリンセス トヨトミ」

 久しぶりに有休が取れたので映画に行ってきました。平日なので空いているだろうと思いきや、ファーストデーで1,000円のせいで劇場は6〜7割の入り。ちょっとあてが外れました。さて、今回の作品は大阪を舞台にした「プリンセス トヨトミ」です。
 泣く子も黙る会計検査院、その精鋭である3人は補助金の監査のために大阪へと向かいます。その訪問リストにあったのは社団法人OJOなる組織。一見、何も問題のなさそうなところでしたが、主人公・松平は何か不審なものを感じ取ります。実は、その裏には四百年もの間守り続けてきた、とんでもないものがあったのでした。


期待は大きかったんですが...。

 作品のテーマは割にはっきりしていて、そういう意味ではわかりやすかったといえます。ただ、前半の謎が明らかになってくる盛り上がりに対し、後半はその勢いが失速した感があり、映画としてはパンチ力に欠けた印象があります。着想としては間違いなく面白いのですが、映像のスケール感も乏しく、ちょっと期待外れだったかな。

2011.05.28

【番外編】DVD「ガンダム0083 STARDUST MEMORY」

 OVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」、30分全13話が廉価版のDVD-BOXとして再登場です。
 この作品、大学時代にリリースされていた時には見ていなかったのですが、社会人になって自分の時間が持てるようになってから改めて全話を見て、その魅力に引き込まれました。ストーリーや辻褄の合わない設定には否定的な議論がありますが、劇中に登場するMSの描写などはとても格好よく、そういう観点だけでも見る価値はあります。また、純粋に自分の役割を貫こうとする者、大義に準じる者、陰謀を司る者など対照的なキャラクターが多いのが特徴です。
 全話見終わって感じることは主人公の成長。初めは頼りなかった主人公が、戦いや邂逅と通して一人前になり、やがて状況に追いつめられていく姿は悲壮ですらあります。


メカニック描写はすばらしい。ストーリーはご都合主義ですが...。

2011.04.28

【番外編】DVD「ガンダム0080 ポケットの中の戦争」

 発注していたDVDが届きました。20年前以上の作品になりますが、ガンダム初のOVAである「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」、30分全6話のDVD-BOXです。
 見ていたのが大学に入る直前のころだったので、懐かしさがしきり。考えてみれば発表されてもう20年以上も経つんですね。ところが改めて見ても、絵もストーリーもクオリティがとても高かったことに気づかされます。


決してハッピーエンドではない、実はハードな物語なのです。

2011.04.10

こちらも完結「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」

 先日ようやく本編と前日譚を見ることができた「蒼穹のファフナー」。昨年末に、本編後を描いた新作が映画で公開されていました。公開館が少なく見に行くのが大変だったのですが、この4月に近所の映画館での公開が決まったのを知り、日曜日の夕方に散歩がてら見てきました。
 本編のラストから2年、平和を取り戻した主人公たちの故郷、竜宮島。ここに一隻の船が漂着したことから、再び物語が動き始めます。中には一人の少年が眠っており、それに呼応するように敵の襲撃が始まります。再び少年少女たちの戦いが始まる...。


初見ではなかなかわかりにくいが、丁寧な造りで楽しめました。

 6年越しの完結編ですが、面白く見られました。本編やスペシャルでちりばめられていた謎やエピソードもちゃんとフォローされていて、まさに物語の最後を飾るにふさわしい出来だったと思います。
 ただ、先に公開されていた劇場版「機動戦士ガンダム00」とテーマが被っているような気もして、スケール感ではちょっと負けていて「佳作」というような感じになってしまっているのが残念。

2011.04.08

ついに"完結"...?「SP THE MOTION PICTURE 革命篇」

 仕事を早上がりして気になる映画を見に行ってきました。半年前に見た映画の完結編になる「SP THE MOTION PICTURE 革命篇」です。本当にすべての謎が明らかになるのかが私の注目点です。
 前作から2ヶ月、国会で行われる本会議に参加する議員たちの警護を行う主人公のチーム。その裏では彼らの上司をリーダーとする陰謀が密かに進行していました。国会を武力で占拠するテロリストたち、出入口を封鎖され孤立する国会議事堂。主人公たちは果たして彼らの引き起こす"革命" を阻止することができるのか...?


う〜ん、ちょっとパンチ不足だったかな。もう一回何かありそうな予感も。

 正直に言って、結末としてはちょっと物足りなかったかな。ただし国会議事堂の雰囲気はよく出ていて、作り物の違和感はほとんど感じられませんでした(一方で外観が映るところは今一つでしたけど)。"闇"のすべてが見えず、劇中の小道具の内容が最後まで明かされなかったこともあり、もう一回なんかありそうな予感です。余談ですがテロリストの国会内での行いにはカタルシスを感じました。そういう人も多かったのでは?
 映画としてはやっぱり野望篇と革命篇、一本でまとめた方がよかったような気がします。

2011.04.02

【番外編】DVD「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」

 ちょっと本筋とは外れますが、2004年ごろに寝つけなくて深夜何となくテレビをつけたところ、SFアニメをやっていました。途中からだったので何とはなしに見ていたのですが、なんとも気になるシーンが続いて、非常に強い印象を持ちました。これが「蒼穹のファフナー」だったのです。

 その後、YouTubeで放映全話を見たりしましたが、今一つ内容が掴みにくかったです。ところが昨年末にテレビの集中再放送があって、ようやく全貌が見えました。クオリティの高いストーリーやテーマなど、その魅力にハマりました。

 一つだけ心残りだったのが、1年後に制作されたスペシャル作品の存在。本編から1年半前を描いた前日譚ですが、まだ見ることが出来ずにいました。これを今回DVDが入手できたので初めて見た、というのが今回取り上げた理由です。

 これは凄い。これぞまさにカタストロフィー。よくぞこれだけのストーリーを構築したものです。本編とシンクロした細かい演出は秀逸です。これを見て悲しさを感じない人はきっといないことでしょう。評判が高かったのも頷けます。エンディングテーマがとても切なく響きました。

2010.01.28

【番外編】DVD「劇場版 機動戦士ガンダム00」

 昨年9月に公開された「機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」。2007〜2008年にTVで放映された「機動戦士ガンダム00」の完結編です。公開時は忙しくて劇場に行けなかったので、今回DVDで観ました。評価の高かったシリーズだけに期待が膨らみます。
 TVシリーズのシーズン2最終回から2年、新しい政府の元に統合された地球圏に木星から一隻の探査船が漂着します。その船は大気圏で燃え尽きますが、それを機に不可思議な事件が多発。ソレスタルビーイングのメンバーは再び戦いに赴くことに...。


なかなか気合いの入った作品でした。

 なかなか面白かった。ガンダムとしては異質な作品ですが、テーマに一本筋が通っていてなかなかに硬派な作品に仕上がっています。画質も安定していて映像はとても美しく、まさに完結にふさわしい。最後のストーリー展開にはびっくりでした。
 ただ、ここで思うに「これだけのものが描けるのなら、別に"ガンダム"でなくてもよかったのでは?」という疑問。もっとも商品展開上で言えばその効果は絶大なのでしょうが、今から思えば完全なオリジナルとしても勝負できたのではないかな...とも思ってしまいます。