2025.07.13

虚構と本物がシームレスに融合「F1 THE MOVIE」

 久しぶりに妻と映画を見てきました。作品は「F1 THE MOVIE」です。この映画は実際のレースの興行元が全面バックアップして製作されたもので、 2023年から2024年シーズンに撮影された実際のイベント映像も用いられています。このため主人公の所属するチーム以外の登場人物はすべて本物。なので我々としてはいつものF1観戦で見慣れたメンバー(ドライバーだけでなく当時のチーム代表たち)が登場し続けます。最後のSPECIAL THANKS: MARTIN DONNELLYには感動しました。  アメリカ人ドライバーのソニー・ヘイズは将来を嘱望されながら1990年のレース中の事故で重傷を負いシートを失った過去を持ちます。その際の相棒が現在F1チームを率いており、シーズンを折り返してもノーポイントで低迷中。それを打破するために彼を誘います。彼はチームに合流し、若手ドライバーのジョシュアとともにチームの成績向上を図ることになるのですが...。


虚構と本物の境目がだんだんなくなってきました。

 さて、ストーリーの流れとしてはいつものハリウッド映画でよくあるパターンで、奇をてらったところはありません。映像は確かによくできているし迫力もある。結末は荒唐無稽には思えますが、2021年シーズン最終戦を見ていれば「ひょっとするとありえるかも」と思えなくもない? うーん、でもやっぱり無理だよなあ。
  あと、気になったのはチームのクルマが「速そうに見えない」こと。主人公たちのチームの車両が格下のF2を改造して仕立てただけに、他の実際のチームの車両と比べるとどうしても貧相に見えてしまう。実際のレギュレーションでは認められないこともOKになってしまってるし、興覚めしてしまうところもありました。
 賛否両論はあると思いますが、実際のレースをあまり見ていない人と、よく見ている人の両方がそこそこ楽しめるようにはできていたと思います。