2018.01.28
愛の本質を指し示す?「四月になれば彼女は」
iPadから電子書籍を購入していて、まだ読んでいないものが一つだけ残っていました。川村 元気「四月になれば彼女は」。実は10年ほど前に同名小説を読んでいますが、それとは全くの別物です。
精神科医の藤代俊は、3年間同棲した獣医の坂本弥生との結婚を控え、準備を進めていました。そこに舞い込んだのがかつて学生時代に彼の恋人だった伊予田春(ハル)の手紙。彼らはお互いに好きあいながらも、ある出来事をきっかけに別れることになったのでした。なんの前触れもない手紙に驚いた俊でしたが、弥生の妹、純から夫婦の関係についての相談を受けてから、徐々に歯車が狂い始めます。そして、ある人が突然彼の前から姿を消すのでした。それはなぜなのか、彼は自らに問い直すことになるのです。
テーマはある意味非常にシンプルで、「愛されるためには何をしなければならないか」ということを指し示しているように思いました。やはり言葉や行動でなければ伝わらない、というのをしっかり覚えておくべきですね。